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「武術」への興味:AAPA『となりとのちがい vol.5』

 

5/18(金)~20(日)に北千住駅周辺の会場で行う
AAPA『となりとのちがい vol.5』では、
これまでスタジオでワークショップを行った
「武術」「歌/声」「サーカス/ジャグリング」
「仮面」の各ジャンルからゲストを招き、
毎回、異なるゲストと会場の組み合わせで
パフォーマンスを行います。

そして今回のような企画を行う背景には、
自分たちが普段、触れている「ダンス」を
「からだを使ったパフォーマンス」という
言葉に置き換え、新鮮な感覚に触れる機会を
増やしていきたい、という思いがあります。

そこであらためて、今回ゲストとして招く
各ジャンルについて、興味を持った内容や
きっかけについて書いてみたいと思います。

初回の今日は、まず「武術」について。

私が「武術」に触れるきっかけになったのは、
東京・コンタクト・インプロ・フェスティバル
で「コンタクト・インプロビゼーション」と
つながりの深い「合気道」のワークショップに
参加したことでした。
今回ゲストで出演いただく田代順さんとも、
コンタクト・インプロビゼーションを通じて
出会いました。

そしてある時期、からだを「崩す/立ち上がる」
という動きをどうしたらもっと「形」ではなく
からだに起こすことができるか考えてたとき、
合気道の「すみ落とし」という技を体験した
ときの感覚を思い出し、武術の技のなかにある
身体作用を学ぶことがヒントになるのでは、
と思いました。(その時の記事はこちら↓)
http://minori.aapa.jp/2015/07/blog-post_3.html

その後、田代さんから武術的身体のワークを
継続的に学びながら、ダンスとの関連について
意見を交わしてきました。
(これまでの武術のワークショップやコラムの
一覧はこちら↓)
http://minori.aapa.jp/2018/02/blog-post.html

生死の関わる状況で養われてきた武術の動きは
小さな動き相手に大きな動きを伝えるための
細かな「からだと動き」の知恵が詰まっていて
「からだの崩し」だけでなく、
手足とからだのつなげ方、センターへの意識、
相手の空間への入り方・引き込み方など、
多くの発見がありました。

武術とダンスのリサーチワークから動きを
発展させて、永井のソロダンスの『浮橋』や
その後に続くAAPAの『浮舟』のなかでの
ダンスの動きにも取り入れていきました。

武術は相手の力をゼロにするのが目的なので
田代さんが本当に武術的に向かってくると、
私の動きは止まってしまいます。
そこで私が動きを返せるように、田代さんには
力の加減や、力を放すタイミングを図って
もらうという話になりました。

そんなやりとりを重ねるなかで、動きの
循環運動のなかに私はダンスを感じるのだな、
と気づいたことが、印象として残っています。

【WS】3/18(日) 田代順×AAPA / 合気道とCI


スタジオ(AAPA)は2014年から、武術家の
田代順さんと「武術」と「ダンス」に見られる
からだの違いや繋がりを探るワークショップを
行っています。(★これまでの活動はこちら)


今回のワークショップでは「合気道」の
他者からの力を迎え入れ、別方向に流す技を
体験し、コンタクト・インプロビゼーション
(CI) への応用に、実践的に取り組みます。

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【日時】3/18(日) 13時~15時

【料金】2500円
(★3月のCIワークショップ参加者は2000円)


【対象】CIに慣れている方
(★今回はCIの基礎的なワークは行いません)


【内容】
合気道の技の中でもCIにつながりやすいと
思われる2つの技(①入り身投げ、②腰投げ)
の型稽古から始めます。
今回は武術の技の習得が目的ではないので
相手を投げて終わる通常の形ではなく、相手を
迎え入れ、自分のからだに乗せるまでの流れを
ゆっくりと流れるように繰り返します。
そして、これまでの講師の体験や視点をもとに
CIの相手のからだから降りる動きにつなげ、
参加者とともに、新たな気づきを深めます。

【講師】 田代順 
中学・高校と道場で剣道を習い大学時代に合気道の道場に入門。その後より「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)や体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。
これまでに舞台芸術の学校P.A.I で「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師などを行っている。


【ご予約・お問い合わせ】 
----------------------------------------
[Tel] 070-6457-4761 
[Mail] aapajp@gmail.com
----------------------------------------
★ご予約の際は、開催日の前日までに
「お名前と希望日時」をご連絡ください。
ご予約がない場合、休講などのご連絡が
できませんので、必ずご予約をお願いします。

◆「武術とダンス」関連コラム・ワークショップ一覧


コンタクト・インプロビゼーション(CI)が
合気道の技を参照したと言われるように、
ダンスとつながる要素がある「武術」。

スタジオでは、からだの使い方や感覚を
広げることを目指し、CI経験者でもある
武術家の田代順さんとともに、継続的に
ワークショップを行っています。
これまでの取り組みは、下記リンクより
ご確認ください。

■ 関連コラム:
→
・ダンスと武術のリサーチWSレポート
・「武術」のワークショップを企画したきっかけ
・「武術とダンス」(7月ショーイング)に向けて

■ これまでのワークショップ/
企画:
→
(武術の技や身体作法を通じ、からだの使い方を学ぶ)

(武術の技をもとに創作した動き/振付を踊る)

2015年4月~6月「武術のレッスン~基礎の基礎」
(武術特有の動きから、からだの不思議/面白さを学ぶ)

(武術の身体ワークをもとに、ダンスの動きを創作)

(異なるテーマをもとに武術の身体ワークを学ぶ)

(からだでつながる、崩す/立ち上がるをテーマに
武術とダンスのつながりを探る)


10/29(土) 「ダンスと武術:リサーチワークショップ」

コンタクト・インプロビゼーションが
合気道の技を取り入れて発展したように、
ダンスに影響を与えてきた武術。

スタジオでは定期的に、ダンスと武術のワークの両方を
体験するワークショップを行っています。
(これまでの内容は、下記リンク先をご覧ください)
◆ ダンスと武術のリサーチWSレポート
◆「武術」のワークショップを企画したきっかけ
◆「武術とダンス」(7月ショーイング)に向けて


普段のクラスでも声がけしている、
「重心を落とす」
「足(床)から流れを伝えて動く」
など、武術とのつながりを感じる身体感覚を
深めることが、ワークショップの目的です。

からだの使い方や動きの流れについて、
新たな気づきを得るきっかけにもなると思います。
ご都合つきましたら、ぜひご参加ください!

+++


「ダンスと武術:リサーチワークショップ」


【日時】 10月29日(土) 15時~19時
------
15時~16時半 ワーク①
16時半~17時 振り返り/休憩
17時~18時半 ワーク②
18時半~19時 振り返り・まとめ
------
前半のワークの後、参加者の実感や疑問を共有する
振り返りを行い、後半のワークに反映する形で行います。

最後は、全体を通して「実感できたこと/難しかったこと」
「印象に残った気づき/もっと試したいこと」などを共有し、
今後につながる興味・関心や課題のまとめを行います。


【講師】 田代順 + AAPA(上本竜平・永井美里)

田代順 プロフィール:
中学、高校と道場で剣道を習い、大学時代に合気道道場に入門。その後、より「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)、体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。
これまでに舞台芸術の学校P.A.Iにて「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師などを行っている。

【料金】 3000円 





武術のレッスン:クラスレポート

今週の日曜日(7/17)は田代順先生による武術レッスンです。

レッスンでは、武術の身体技法を通じて、
体の強い部分や弱い部分などの特性を知ったり、
型を通じて力のかける方向や、意識の置き方を訓練することで、
いわゆる筋肉の強い/弱いではない、力の伝え方/使い方を学べます。

今日は武術のレッスンでの体験を私の視点から少しご紹介します。


武術のレッスンでは指先や末端の感覚の大切さというのを、繰り返し教わっています。

武術は「相手に触れた場所(接点) を通じて、
自分の情報を相手にいれこみ、相手の動きを無化する」ことだと田代さんはいいます。
 
とても繊細な私達の指や皮膚の感覚器官は『触れる』ことで、
無意識にいろんな変化を生み出している。
「武術では、型を通じて末端のセンサーを鍛える」とも言われていました。

武術のレッスンは基本的には、「型稽古」です。
田代さんは武術がはじめての参加者に対して、
まずは型を「ゆっくり、丁寧に」と強調します。
ゆっくり動くことで、自身のからだを認識しながら、繰り返していきます。



武術とダンスは目的が違うとしても、
からだを伝わる「流れ」を扱っているという点で、
共通しているように感じます。
武術はその「流れ」を利用して、他者を崩し「場」を制する。
ダンスではその「流れ」を利用して、 他者と「場」を共有する。

武術のレッスンには、このからだを伝わる「流れ」=「動きの波」をどうつくって、
どう相手に、もしくは自分のからだに伝えるのか、
それをどう扱うのか、ダンスにも通じる知恵がたくさんつまっていると感じます。

レッスンには年齢も性別も関係なく、どなたでもご参加いただけます!
ご興味のある方はぜひおこしください。

レッスン情報は下記のリンクをご覧ください。↓
http://minori.aapa.jp/2016/01/2.html



武術のレッスン

これまでスタジオでは、合気道がコンタクト・インプロビゼーションの
ベースになっていることや、武術とダンスのつながりを意識し、
昨年、一昨年と 「武術とダンスのワークショップ」を企画してきました。

そのワークショップで講師を担当していただいた
武術家の田代順さんによる「武術のレッスン」を、
2016年2月より、定期的に行っていきます。

今回の定期レッスンでは、興味を持っていただいた方が
継続的に受講できる機会として、武術の技や身体作法にある
からだの使い方の習得を目指していきたいと思います。

講師の田代さんによるクラス紹介は下記になります。
この機会にぜひ、武術の身体作法を体験してみてください。

++++++

『武術のレッスン』 -武術的身体と護身のための「体術」の稽古-

体重があり、力もある敵に負けないために養われた武術には、
西洋的ではない「身体作法-動き」についての身体知の蓄積があります。

プログラムは「自在流体術」という武術をベースに構成されており、
3つの領域から技法・体系が成り立っています。

1)身体の土台づくりのための武術功や推手などを取り入れた「養気法」
2)当て身と体術の技と身体の使い方
3)身体へのエネルギーチャージのための気功八段錦の習得

これは非力な弱者が、相手を制して/倒して/捌いて、
困難な状況(=護身が必要な状況)から「脱出する」ための武術です。

いわゆるスポーツを「習得」する身体性とはまったく違う、
年齢や運動神経だけでは構成され得ない身体を味わい、
ともに作り上げていきましょう。

田代順


【日時】  9/11(日) 12時半~14時
※9月のレッスンは通常の時間と異なります。ご注意ください。

【講師】 田代順

【料金】 各回 2000円 (★前日までに要予約)

【田代順 プロフィール】
小中と剣道。大学時代に武術に目覚め、(思想家・武道家の内田樹先生の師匠でもある多田宏合気道師範のもとで)長らく合気道の稽古に明け暮れる。また、塩田剛三(養神館合気道宗家)先生の技の凄さに「感服」して、養神館合気道も併修する。双方で黒帯取得。
その後、自らの「武術修業」のため、武田流柔拳法、武術研究家・甲野善紀氏や古流武術の継承者・黒田鉄山先生の道場や古流居合の稽古等に通う。現在、「体術稽古会」主催。居合と体術を専らとして武術稽古を続けている。ダンサーとのコラボ公演(武術的身体×ダンス的身体)も行っている。


『武術とダンス』 7月スタジオショーイングのお知らせ(2015)


7月のスタジオショーイングでは、昨年8月から月1ペースで継続的に開催している「武術のワークショップ」を通じて学んできた、武術の技やからだの使い方から創作したダンスの振付や動きを紹介するパフォーマンスとトークを行います。


ショーイングは、パフォーマンスを見る・見せるだけではなく、ベースにある視点や興味をシェアすることを目指す場です。どなたでも参加可能ですので、興味を持ったらぜひ気軽に参加してもらえると嬉しいです。

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日時:7/25(土) 17時、26(日) 15時

料金:前売 1000円 / 当日 1200円

出演:  佐久間瑞穂  福田寛之 /
田代順(武術家)  永井美里  上本竜平

【予約フォーム】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f468c291360520
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そして、武術ワークショップをスタジオで行うことにしたきっかけや
ショーイングに向けて考えてきたことについて、下記のリンクにまとめました。
こちらも興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
↓

◆「武術」のワークショップを企画したきっかけ

◆「武術とダンス」(7月ショーイング)に向けて



■出演者プロフィール

田代順 (たしろ じゅん)

中学、高校と道場で剣道を習い、大学時代に合気道道場に入門。その後、より 「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)、体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。同時に夢想新伝流、無外流居合を10年ほど修行中。

講師とし て舞台芸術の学校P.A.Iにて「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師など。



佐久間瑞穂 (さくま みずほ)

ベリーダンサー。
BellyQueen Japan代表 Sadiaをマスターティーチャーとし、国内外の有名ダンサーにオリエンタルダンスを学ぶ。
得意とするのは、ベールやソード等を使用する華やかなアメリカンキャバレースタイル。レストランショーや企業のパーティー、各種イベントに出演。
現在、踊りの幅を広げるため、コンテンポラリーダンスも学んでいる。



福田寛之 (ふくだ ひろゆき)

ブリコラージュ研究所主宰。即興実験学校コアメンバー。杉並区の公共劇場「座・高円 寺」などでインプロ(即興演劇)のワークショップを行い舞台にも立つ。

近年はマスクワークに傾倒し、Loose Moose Theatre CompanyやTrestle Theatreで学ぶ。マスクの製作からフルマスク/ハーフマスクのワークショップ、パフォーマンスまで幅広く活動を展開。詳しい活動内容はwebサイト (http://bricolage-rl.com/)をご覧ください。



ノート:『武術とダンス』(7月スタジオショーイング)に向けて


昨年8月からスタジオで定期的に行ってきた「武術のワークショップ」を通じて
武術家の田代順さんに紹介いただいた武術の型や技を通じて、
「からだの使い方や感覚」について新しい発見があり、
からだの面白さや不思議を、ダンスとはまた違った視点から感じることができました。

そのなかで、今回の7月ショーイングの振付を考えるに当たり注目した点は、
主に以下の3つです。

1) 「手」の効用
2) からだの崩れ
3) 間合い

この3つについて、すこし詳しく紹介してみたいと思います。
いつものダンスとはまた違う視点から、からだとその動きを見るきっかけになれば幸いです。

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1) 「手」の効用

まず今回、武術の動きを通じてあらためてその重要性を感じたのは「手」の効用です。
武術のワークのなかで、相手のからだを動かすための手の使い方、
重さや力の方向を効果的に伝えるかけ方について、
「技」や「型」を通じて教えてもらったのですが、
そこで「生きた手にする」という言葉がでてきました。

ダンスの表現においても「手」が繊細な表現をすることができる部分だという
意識はありましたが、手のあり方ひとつでからだ全体に影響があると
実感できたことが、とても新鮮な印象として残っています。


2) からだの崩れ

次にあるのは、武術の技をかけられたときの「からだが崩れる」ときの感覚です。
技をかけられたときは、自分の意思とは関係なくからだが動き(崩れ)、
一瞬、自分とからだが切り離されるような、不思議な感覚になります。
「他者としての自分のからだ」を感じる瞬間、というか。
そこから、自分で動こうとして動くときとは質の違う動きが生まれてくる。

スタジオで行っているリリースやコンテンポラリーダンスのクラスでも、
自分で動きを考えるのではなく、からだの揺れや感覚についていくことで
「からだが自然と動いていく」ことを大切にしています。
それは、自分の意思とは別に、重力との間でゆれ動いているからだを感じ、
その動きについていく感覚です。

自分と「他者としての自分のからだ」の間に起こっているやりとりを知ることで、
新たな動きが生まれる可能性を、武術の技による「からだの崩れ」から
感じることができました。


3) 間合い

3つ目は、相手との距離感から生まれる「間合い」の質についてです。

例えば、向かってくる相手に対して逃げるのではなく、相手に近づいて中にはいる動き。
ここからは、スタジオで定期クラスを行っている「コンタクト・インプロビゼーション
(合気道の技が取り入れられ発展したダンスのスタイル)」にも通じる、
協力/協調関係によって相手を操作する動きを見て取ることできます。

と同時に、そこには「武術はすべて能動である」という考え方があります。
この考えによって、「受けている」という受動的な感覚も
「引き入れている」という能動的な感覚に置き換わり、
「間合い」から生まれる動きの質が変わってきます。

このことは、武術とコンタクト・インプロビゼーションにつながりを感じる一方で、
明確な違いもあるということを意識する、きっかけになりました。



今回の7月ショーイングでは、スタジオで行ってきた「武術のワークショップ」で体験した
武術の型や技から考えた、動きや振付によるパフォーマンスを行います。

いつものダンスとはまた違う、「からだの使い方や感覚」を見てもらえればと思っています。
どなたでも参加可能ですので、興味を持ったらぜひ、気軽に参加してみてください。

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▼ 7月スタジオショーイング 『武術とダンス』

日時: 7/25(土) 17時、26(日) 15時

料金: 前売 1000円 / 当日 1200円

出演: 佐久間瑞穂  福田寛之 / 田代順(武術家)  永井美里  上本竜平

【予約フォーム】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f468c291360520

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「武術」のワークショップを企画したきっかけ

7月のショーイング「武術とダンス」にあたり、
スタジオで「武術」のワークショップを企画していこうと考えた理由について
あらためて書いてみたいと思います。

思い当たるのは、AAPAのダンス作品で大きなテーマのひとつとしてある、
「不安定な状況で立つ」「揺れながら立つ」という動きです。


そこでは、「崩す/立ち上がる」という動きが必須になってくるのですが、
自分のからだを自分で崩すというのは、なかなかリアリティをもって実現することが難しい。
どうしても「演技」になってしまったり、崩れることへの怖さが勝ってしまったりする。


そこから、からだをうまく(効率よく)使った、きれいな・無駄のない動きを追求するには、
頭で考えるイメージからいちど離れて、身体的にからだを動かす/操作する/変化を起こす
「身体作用」に集中する必要があるのでは、と考えるようになりました。

そのことをどう解決していこうかと考えていた時に、ヒントのひとつになったのが、
合気道を体験したときに知った「すみ落とし」という技の原理でした。



この技は、ある場所に自分のからだを持っていくと、からだが自然と崩れるというもの。
その動きに集中してみたとき、からだの反応として、
「自分で自分に技をかけることによって、自然と崩される」という感覚がありました。

そしてこのときに浮かんできたのは、からだで体験したことは何より強く残る、ということ。

AAPAでは、野外のさまざまな環境でのパフォーマンスも経験してきましたが、
土・岩・海の近く、山の中、雨の中などで踊る中で、
からだで表現できることの幅が広がっていった感覚がありました。


この経験から、「崩れる」ということをからだで表現するのであれば、
実際に武術の技を通じて、「崩される」ことを体験することが効果的だと思ったことが、
スタジオで武術のワークショップを行うきっかけになったと思います。

今回の7月ショーイングでは、スタジオで行ってきた「武術のワークショップ」で体験した
武術の型や技から考えた、動きや振付によるパフォーマンスを行います。

いつものダンスとはまた違う「からだの使い方や感覚」を見てもらえればと思っています。
お待ちしています!

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▼ 7月スタジオショーイング 『武術とダンス』

日時: 7/25(土) 17時、26(日) 15時

料金: 前売 1000円 / 当日 1200円

出演: 佐久間瑞穂  福田寛之 / 田代順(武術家)  永井美里  上本竜平

【予約フォーム】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f468c291360520

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4-6月『武術のレッスン-基礎の基礎』


田代順さんによる月一の武術レッスンのご案内です。
武術特有のからだの動きを学ぶことで
様々なからだの不思議や面白さを実感できる内容です。

初心者の方も、経験者の方もご参加いただけます。
興味のあるかたはぜひ一度体験ください!


+++++

日時: 
4/19 (日) 18時~19時半
5/17 (日) 18時~19時半
6/14 (日) 18時~19時半

参加費:各日2000円
定員: 8名(要予約)
会場: 日の出町団地スタジオ

■内容:
コンタクト・インプロビゼーションなどのダンスともゆかりの深い「合気道」の基礎的な技をベースにしながら、当て身と体術の武技を身につけていきます。「武術的身体」としての身体運用(日常の「運用」とは異なる「動き」)を実感しながら、「型稽古」と「内功」(身体内の気の流れを養生/養成する-武術的な内功をします)を軸として、展開していきます。

武術に興味があり、これから本格的にやっていきたい方、
まったくの初心の方も、すでに武術をやられていて、
あらためて「武術的身体」を見直してみたい方にもあうプログラムです。

■講師よりメッセージ:

スポーツのような、スピードと力を追求しません(「ゆっくり」が一番速いので、まずは「ゆっくり丁寧に」動作します)。また、年齢・性別も、武術経験の多寡も、学校体育で要請されるような「運動神経」の善し悪しも一切問いません。

我が国の先達が(命を懸けながら)、武術的に「修練-工夫」を重ねてきた「武術的身体」の運用と実践を学んでいきます。自分の「身体」の可能性が拡がる/開かれる感じを実感できると思います。稽古しましょう。

+++++

<講師プロフィール>


田代順 (たしろじゅん)

中学、高校と道場で剣道を習い、大学時代に合気道道場に入門。その後、より 「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)、体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。同時に夢想新伝流、無外流居合を10年ほど修行中。

講師とし て舞台芸術の学校P.A.Iにて「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師など。







2/21(土) 「武術とダンスクリエーションワークショップ:ダンス番外編」



第1回「武術とダンス」のクリエーションワークショップでは
合気道の技を講師の田代さんに指導いただき、
後半はその技にある動きの流れをヒントにダンスへのつながりを考え、
参加者それぞれでアイディアをだしあい、一連の動きをつくってみました。
今回はその動きをもう一度おさらいし、そこから発展してみます。
1回目のクラスに参加していない方も参加OKです!
興味のある方はお気軽にご参加くださいませ。

++++++

日時: 2月21日(土)15時~17時
参加費: 2000円
会場: 日の出町団地スタジオ (アクセス)
講師: 永井美里(プロフィール)

++++++






1-3月『武術とダンス/クリエーションワークショップ』


2014年の夏からはじめた武術とダンスのワークショップでは、各回のテーマにそって、武術の様々なワークを講師の田代順さんに紹介していただきました。

この内容を受けて、新たに1月~3月にかけて武術的な
身体ワークをダンスの動きに展開していくことを目指していく、クリエーションワークショップを開催します。

クリエーションというと、専門的に聞こえるかもしれませんが、これまで都合があわず参加できなかった方含め、どなたでも参加いただけます。

皆様のご参加、お待ちしております!

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日時: 
1月10日(土)15時~17時半 (終了しました)
3月7日(土)17時~19時半 
3月22日(日)17時~19時半
 (3回連続での受講を想定した内容となりますが、
スケジュールの関係で単発受講を希望される方も、
可能な限り受け付けますのでご連絡ください。)

参加費(3回セット): 7000円 (※単発受講の場合、各日2500円)
定員: 8名(要予約)
会場: 日の出町団地スタジオ

■内容:「武術的身体ワークから、ダンスのムーブメントをつくってみよう!」
→
前半は、田代順さんによる武術ワークショップ。これまでにおこなった
「武術的身体」をふまえつつ、「技」をつくる/身につけることを目指します。
後半は紹介してもらった武術ワークから、ダンスへどう展開できるのか、
参加者同士でアイディアを出し合い、実際に動きをつくってみましょう。

<第二回(3/7)の武術のテーマ:「体軸/安定と不安定」>
前半は合気道の「四方投げ(崩し)」の技にある身体作法/身体文法を学び、
体軸を崩すことで生じる「武術的動き」を実感していきます。
後半は、「崩すことから生まれる動き」に注目して、ダンスにつながる
ムーブメントをつくってみます。

<第三回(3/22)の武術のテーマ:「相手の動きの中に入る」>
前半は合気道の「入り身投げ」の技にある身体作法/身体文法を学び、
向ってくる相手の動きから「逃げる」のではなく、
動きの「中に入る」という「武術的動き」を実感していきます。
後半は、「動きの中に入ること」に注目して、ダンスにつながる
ムーブメントをつくってみます。

■講師よりメッセージ
身体、動き、武術、ダンスのどれかに興味のある方々の参加をお待ちしています。
それぞれの「個性ある/(すでに)癖のある(動きを持つ)身体」が
交響しあう場が提供できればと思っています。 (田代 順 )

+++++

<講師プロフィール>

田代順 (たしろじゅん)

中学、高校と道場で剣道を習い、大学時代に合気道道場に入門。その後、より 「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)、体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。同時に夢想新伝流、無外流居合を10年ほど修行中。

講師とし て舞台芸術の学校P.A.Iにて「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師など。



永井美里 (ながいみのり)

幼少よりバレエをはじめ、2003年に英国ミドルセックス大学ダンス学部に入学し、コンテンポラリーダンスを学ぶ。大学卒業後に帰国し、2007年より AAPAの創作にダンサーとして参加している。

からだ本来がもつ構造や法則を利用し、自然な流れの中に生まれるダンスを探求しています。詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。











 

『武術とダンスの4回連続ワークショップ』(8月~11月)


7月に開催した「ダンスと武術のリサーチワークショップ」で、講師の田代順さんには「つながる」「崩す/立ち上がる」というテーマで武術的な身体ワークのプログラムを構成していただきました。

このワークショップのレポートは↓よりご覧いただけます。
http://minori.aapa.jp/2014/08/ws.html

この前回のワークショップで紹介いただいた1つ1つの要素に、より丁寧に時間をかけて取り組むため、スタジオで月に一度、合計4回の連続ワークショップを行います。


武術とダンスのからだと動きに興味のある方であれば、武術(またはダンス)は初めてという方でも大丈夫ですので、ぜひご参加ください!

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『武術とダンスの4回連続ワークショップ』


毎月テーマを決めて、武術のなかにある身体ワークを学び、そこから生まれるダンスを探していくワークショップです。

各月、単発での受講も可能ですが、4回通しでの受講がおすすめです。

日程:
1回目 8月31日(日)17時~19時30分 ☆終了しました
2回目 9月21日(日)17時~19時30分 ☆終了しました
3回目 10月19日(日)17時~19時30分 ☆終了しました
4回目 11月23日(日)17時~19時30分

<各月のテーマ>
【8月】 武術:気を練る、ダンス:呼吸と動き
【9月】 武術:身体を錬る、ダンス:からだの連なり/関節の動き
【10月】 武術:技としての身体、ダンス:重さ・重心を利用した動き
【11月】 武術:東洋的身体の動き・感覚を味わう、ダンス:「不安定さ」から生まれる動き

会場:  日の出町団地スタジオ 

参加料: 2500円

定員:  8名  ※要予約

【お申込み・問い合わせ】
下記連絡先まで事前にご予約ください。※定員になり次第締め切ります。
電話: 070-6457-4761 
E-mail: minori0627@hotmail.com (永井)

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<講師プロフィール>

田代順 (たしろじゅん)

中学、高校と道場で剣道を習い、大学時代に合気道道場に入門。その後、より 「実戦」的な武術を求めて拳法(柔拳法、日本拳法)、体術等を習い、現在「自在流体術」主宰。同時に夢想新伝流、無外流居合を10年ほど修行中。

講師とし て舞台芸術の学校P.A.Iにて「武術的動き」のワークショップ講師、合気道の動きをダンス的展開に結びつけた「接点動き」のワークショップ講師など。



永井美里 (ながいみのり)

幼少よりバレエをはじめ、2003年に英国ミドルセックス大学ダンス学部に入学し、コンテンポラリーダンスを学ぶ。大学卒業後に帰国し、2007年より AAPAの創作にダンサーとして参加している。

からだ本来がもつ構造や法則を利用し、自然な流れの中に生まれるダンスを探求しています。詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。




 


ダンスと武術のリサーチWSレポート


7月27日(日)に開催した「ダンスと武術のリサーチワークショップ」には、
高校生~50代の方まで幅広い年齢層の、ダンス、ジャグリング、剣道、など
経験も様々な参加者が集まり、とても興味深いワークショップでした。

今回は講師の田代順さんと永井美里で何度か打ち合わせを重ね、
「つながる」「崩す/立ち上がる」というテーマをもつくことにしました。

ワークショップは武術的身体ワークからスタート。
まずは”呼吸”や”気”をイメージすることでおこるからだの変化ということを実践。
「曲がらない腕」、「曲がらない脚」「重い身体/軽い身体」など、
気の流れや意識する場所を変えることでからだが変わる不思議を体験しました。



思わず『おぉー』とか『変わった!』など声があがります。
パートナーと効果が実感として共有できるというのはいいなと思います。

そこから2人組で気を練る「推手」と「一ヶ条まわし」を教えていただきました。
繰り返すうちに二人の流れが気持ちよくなり、おわるとからだの中から暖かくなりました。

下の写真は「掛け手頬さわり」というもので、2人一組で手を合わせ、
相手の頬に互いに触ろうとし、先に相手の頬に触ったほうが勝ちというゲームのよう。
このゲームによって相手のひじの動きを制するということを学びました。
意外と必死になってしまうゲームです。(笑)


 

ほかにも小指をから相手の腕にからめて、ひねりを相手に伝えることで崩す「掛け手搦め手」



「自身が一気に脱力し、沈身することで相手を崩す。」といったことも教わりました。
 最後に「入り身崩し」「四方崩し」「すみ落とし」など
より一連の動きになった型の練習をしました。



武術では相手を崩すために相手とつながる、という言葉が印象的でした。 
武術のワークをうけておもうのは、その動きや原理のシンプルさとクリアさや、
「こうすると、こうなってしまう」というダイレクトさ。そこにある爽快さをとても感じます。

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クラスの後半はダンス的身体ワークということで武術的な身体ワークで体験した要素をもとに、
2人一組で動きの探求をしました。


 


つながった手を通じての2つの体の重心で遊んだり、武術でのワークでは相手を崩す手法としておそわった「ねじり」の原理を応用しながら、パートナーと手でつながることから、いろんな「ねじり」と「伝わり」を探しました。



パートナーによっていろんな質感や関わり方があり、ダイナミックなものから繊細な動きまで生まれていました。 お互いのからだとそこからの伝わりにお互いが感覚をすませ、むかいあう姿はそれぞれに美しさがあります。



最後は武術で使われる杖を使ってのワーク。
ひとりひとり田代さんと組み、自由に杖でつながったからだで遊びました。

田代さんもこのように杖を使うのは初めての試みとのことでした。

田代さんいわく最初の握り方がひとりひとり違い、その杖の持ち方で、自分を倒そうとむかってきているのか、つながろうとしているのか、どういう関係を意識しているのかが伝わってきたそうです。



お互いを見合うのも楽しい時間でした。
最後におたがい感じたことをシェアしました。



今回はじめてスタジオのクラスに参加してくれた方が、
「相手の方と会話が無くてもお互いの意志を伝えあっている感覚になれる素敵な身体表現。
いろいろ難しく考えず原点に戻れるような体験ができました」と話してくれました。
学生のころから剣道をやっていたとのこと。
ダンスというと敷居が高いけれど、これは体験したらやりたいと思う人は多いんじゃないかな、
といってくださり、とても励まされました。




後日、田代さんが今回のワークショップについて、いただいたコメントをこの場をかりてご紹介させていただきます。
 

 『前回の「異身体間・多世代WS」で、やっている僕自身もいろいろ「刺激」を受けました。「西洋」のスポーツ身体技法(身体の使用法)とは、また違った身体技法として「武術的(東洋的)身体」を味わってもらうことができ、とても「やりがい」と「面白さ-参加者それぞれの「身体言語(動きの癖のようなもの)を見て-」を感じました。
広 い意味でダンスも武術も(あるいはジャグリングも演劇も)「身体コミュニケーション」の技法の展開だと思います。その意味で、「異身体間」の交流ができた ことが(こういう状況はめったにないので)自分にとっても「身体」の新しい「扉」を開く鍵になったと強く思うことができました。』

武術とダンスのリサーチワークショップ、今後の予定を今調整中です!

どうぞお楽しみに!!