スタジオに、2014年に上演したAAPA「ありしひ」で共同創作をしたCelineから、手紙と1冊の本とCDが届きました。
本はスティーブン・ナハマノヴィッチ氏の著書
『フリープレイ:人生と芸術におけるインプロヴィゼーション』で、
CDも彼が演奏するインプロヴィゼーションのアルバムでした。
そして手紙には、
「スティーブンさんの来日にあわせて11月にイベントを企画するから、そこで彼とAAPAで共同ワークショップをしてみない?」
そのとき自分たちも、スタジオのクラス名を10月から「インプロビゼーション」に変更したところで、『フリープレイ』も知り合いの方に薦めてもらってちょうど購入して読み終えたところだったので、すぐにCelineに連絡して「すごい偶然だね!」と言いました。
ここ最近はしばらく連絡を取りあってなかったので、
突然の贈り物に驚いたと同時に、とても嬉しい再会でした。
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Celineと最初に出会ったのは、3年前の2013年。
音楽家の橋本知久さんと一緒に、当時住んでいた家の近所で始めた「音とダンスのインプロ稽古場」に、カナダからきたCelineが参加してくれたのがきっかけでした。
そのときは日の出町団地スタジオをオープンして間もないころで、スタジオにも足を運んでくれて、彼女のダンスへの視点や、育ったカナダでのインプロやクリエーションの経験など、いろんな話をしました。
2013年夏、Celineとスタジオでワークをしていたときの写真 |
そうした中で、Celineからの提案をきっかけにスタジオで始めた「ワークシェア」という企画には、ダンサー/俳優/ジャグラーなどジャンルを越えてパフォーマーが集まり、参加者全員でお互いのワークを受け合い、学びあう場が実現しました。
(2014年8月には、ワークシェアの参加メンバー有志でスタジオショーイングも行いました)
その他にも、スタジオショーイングやAAPA公演で共同創作を行うなど、2014年までともに多くの時間をスタジオで過ごしました。
思えばこの頃、彼女から「カナダから日本にくるときに大切な本を2冊だけ持ってきた」という話を聞いてました。
その内の1冊が『フリープレイ』だよ、と今回あらためて彼女が教えてくれたのでした。
* * *
こうした経緯で今回、11/17(木)~20(日)に開催されるイベント「フリープレイ東京」のなかで、11/20(日)にスティーブンさんとAAPAで共同ワークショップを行うことになりました。
今回のワークショップは、どなたでも参加可能です。
北千住のスタジオでの11/20(日)のクラスは休講になりますので、ご都合つきましたらぜひ、こちらのワークショップに足を運んでもらえたら嬉しいです。
私たち自身も、新しい出会いと学びを楽しみにしています!
(以下、ワークショップの詳細です)
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■ ワークショップ概要:
日時: 11/20(日) 12:00 - 15:00
会場: アネックス仙川ファクトリー
(東京都調布市仙川町2-18-21 グレース仙川B1)
料金: 3500円
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ご予約・お問い合わせ: freeplaytokyo@gmail.com
イベント「フリープレイ東京」webサイト: http://freeplaytokyo.jimdo.com/
■ ワークショップ内容: "Improvising Together"
PART I. Stephen NACHMANOVITCH
(ミュージシャンの方は楽器持参OK。
ミュージシャンの方もそうでない方も同じように参加可能。)
私たちは人間として音を発します。動きます。他者との共同作業の中でインプロビゼーションの構造を創作し、統合し、 洗練させていくことのできる知覚的精巧さを備えています。
この体験型のワークショップでは、Mindfulness(大切なことを心に留めておくこと)、Playfulness(遊び心)、Sensory Awareness (五感における意識)、そして 人と人との間に生まれる複雑なパターンを瞬時にコミュニケーションする力などを発展させていきます。
PART II. AAPA (上本竜平・永井美里)
それぞれが自分自身のからだを使って楽しめる即興ダンスは、
誰にとっても遊びの場/手段になると感じています。
ここでは、コンテンポラリーダンスのリリース・テクニックとコンタクト・インプロビゼーションをベースに、からだの力をぬくことからはじめます。自身のからだの構造や法則に意識をむける即興ワークを通じて、からだの感覚を高め、それぞれのからだから生まれてくる動きや創造性への気づきを深めます。
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