去年の秋くらいから、スタジオ使って「ワークシェア」ということを試みてきました。
ジャンルの違う分野で活動してる人が参加して、
お互いのワークショップをうけあうというクラスです。
いまの参加者はダンス、演劇、ジャグリングと別分野で活動している人達で、
私も参加者の一人としてそれぞれのワークを体験しました。
この前やった演劇のワークショップでは、
事前に谷川俊太郎の「あなたはそこに」という詩を渡されて、
暗記してくるのが宿題でした。
久しぶりに詩を手にとり、
何度も読んで暗記して、
はじめて人前で詩を読みました。
言われたのは、実際に誰に語りかけているのか、
その人に何をしているのかという「アクション」をきめるということ。
演技と思ってしまうと、身構えてしまうけれど、
身体的なワークのなかで、
「どんな感情もそのまま受け入れること」をずっと声がけされて、
ダンスのときとはまた違う視点で
自身のからだの反応や、癖や、意識に気づきました。
面白かったです。
参加者それぞれのセリフを聞くと、
一つの詩もいろんな形で聞こえました。
「男女の恋」であったり、
「別れ」だったり、
「悲しさ」だったり、「あきらめ」だったり。
最初に言葉だけで読んだときは「温かさ」を感じた詩でした。
役者がやっていることと、
ダンスでやっていることの違いも新しく発見がありました。
あと、この詩と出会って、
ワークとして課題をもらったことで、
ある人のことを思い、
自分にとって大事なことを思い出しました。
「あなたはそこに」
自分にとって大切な一遍となりました。