8月に入りスタジオではショーイングにむけてのリハーサルがすすんでいます。
今日はそんなリハーサルの中で最近感じたことを書きたいと思います。
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今回のショーイングにむけて私は
ジャグラーの山村佑理くんのソロをつくっています。
リハーサルのときに、彼が偶然やったことを見ていいなと思い、
動きに取り入れることにしました。
私にとって彼がその動きでやっていたことは
「ボールの感触を感じる」ということで、
私はその動きを「ボールの感触を感じる」という名前をつけて
呼ぶようになりました。
そしたら次にやったときに何か別のものになってしまった。
何度かやりとりしているうちに、
彼が何か「違う言葉を見つけなきゃいけない気がする」といいました。
そこで「感触を感じる」と名前をつけてしまったことが
何か原因になっているんだと気づきました。
なので、私がいいなと思った彼の動きを、
私自身がでやってみせて「これだ」といって、
彼にまたやってもらって「それだ」っていう。
そうやって、共有していくことの大切さを感じました。
私にとってその動きは「感触を感じる」という言葉になったけれど、
彼のなかでは「別の言葉」になるということなんだなと思った。
人と分かりあうために、すぐに動きや振りにも名前をつけてしまうけれど、
「これ」とか「それ」とか、そういう名前や言葉に置き換えない、
そのままの感覚をそのままに共有することがまず大事なんだと感じた出来事でした。
それがダンスやからだの表現の大切な部分だなと感じました。