6月15日の森本沙原さんによるレパートリーワークショップレポートです。
クラスの前半はゆっくりとウォームアップをして、クラスの後半は彼女が所属しているPeggy Baker Dance Projectの作品を学びました。
『人の骨格によって見た目が変わってくるかと思うので、自分のイメージで自分のからだとやってください。』『間違えても全然大丈夫!楽しみましょう!』
と森本さんの朗らかでオープンな雰囲気で、和やかにワークショップは進んでいきました。
上の写真はクラスの最初にやったワーク。
床を手のひらで押す、その押す力を弱める、その力が肩をとおって背骨に伝わってくる。
『からだのなかが一つの袋みたいなイメージ。1か所に変化があったら全体も変わります。』
とからだのつながりに意識をむけてくれました。
この写真はPNF patternというエクササイズを教えてもらっているところ。もともとはポリオ後遺症患者のためのリハビリテーションとして開発されたエクササイズだとのこと。シンプルな動きですが、からだの全身がとてもあたたまりました。
今回習った振付は振付家のPeggy Bakerさんが50歳の時に振付をした"Unfold"という作品の一部でした。ピアノによるプレリュード曲に振付られた作品で全部で30分くらいの作品だそうです。
『1曲1曲は短く、アグレッシブなものもソフトなものもあり、最初から最後まで踊るとその個人のダンサーの違う面が見えるてくるような、バイオグラフィックな側面があります。動きそのものがバイオグラフィックというよりもパフォーマーとして中で踊ると、いろんな側面が解かれていくかんじがして、ペギーさんもそこを大切にしています。』と作品の生い立ちや概要を話してくれました。
この作品は音楽にそってつくられているけれど、すべてが決まっているというよりも、『ランドマークをつける』/『ここは一緒になるというところの付点をつける』ようなイメージで、途中は変わっても大丈夫です、と説明がありました。ダンサーとしてライブミュージシャンとやるときは、その時々で違う演奏のなかで、コラボレーションの関係になる。それがとても楽しいという話をしてくれました。
全部の振付を習う時間はなかったので、森本さんが全編とおして踊ってくれました。
歌詞のはいったもの、リズムのあるものなど、同じ動きでも音楽が違うと、別のものが生まれてきて面白かったです。
最後はお茶をのみながら、それぞれの感想を聞きました。
『はじめての動きがいっぱいあって、必死だった(笑)』
『音楽が変わると動きがかわって面白かった。』
『1つ1つの動きを大事にしたいなと思った。』
などなど様々な声があがりました。
『コンテって敷居が高いイメージがあったけれど、できるできないにこだわる感じではなく伝えてくれた。とてもおおらかなで、こういうレッスンってうけたことないなって思った。』
という参加者の声に
という参加者の声に
『振りを完璧にすることは一番最後にやればよくて、踊ることがまず第一。
特に今日みたいなワークショップって学ぶ場所で、新しい情報を参加者の間で、講師と参加者の間でシェアする場所。そういう気持ちでやっている。』
と森本さん。
素敵なワークショップを届けてくれた森本沙原さん、
参加してくださった皆様、貴重な時間をありがとうございました!
参加してくださった皆様、貴重な時間をありがとうございました!
私と森本さんは1歳違い。
同じ世代の人がどんな思いをもって、ダンスと向き合っているのか、
今回企画をするにあたって、いろいろとお話することができてよかったなと思いました。
同じ世代の人がどんな思いをもって、ダンスと向き合っているのか、
今回企画をするにあたって、いろいろとお話することができてよかったなと思いました。
コンテンポラリーダンスを続けようと思う人は、海外に出ていく人も多い。
私は日本に帰って何ができるか考えようと思って今があるけれど、
他の人達がそれぞれの場所で何を感じているのか、
こういう機会に話せるのは面白いなと思うし、大切なことだと思う。
他の人達がそれぞれの場所で何を感じているのか、
こういう機会に話せるのは面白いなと思うし、大切なことだと思う。
今回企画をする段階で森本さんとお話したり、
実際にお話したこともあらためて記事にまとめたいと思います。