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今週土曜からはじまるCIフェスティバルにむけて。


先週末のスタジオショーイングでの一枚。AdyとC.I.N.N.の池田理枝さん。素敵な写真です。

Adyは18日の深夜にイスラエルから来日して、19日・20日のパフォーマンス参加してくれました。たった2日間だけですが、彼の人柄やダンス、パフォーマンス、インプロビゼーションについての考え方や言葉が、とても自分にとって深く響きました。そんな彼の印象に残った言葉を紹介。

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1.leaving questions without answering.
答えをだすのではなく、疑問をそのままにおいておくこと。疑問点があることを知っておくのが大切なこと。そうすれば、自然とその答えがわかるときがくる。

2.doing not trying.
何かしようとすると、そこに自分の意識がいなくなってしまう。動きは同じでも、何かしようとしているとき(trying)と、それをしているとき(doing)では違う。

3.keep the focus on one thing.
あれもこれもと意識をあちこちしないで、一つのことに集中する。そうすれば、そこから広がる。例えば、手を壁にあてて、押す。押すのと同じだけの力が自分にかえってくる。感覚や意識もそれと同じで、何かに深く向かえばむかうだけ、そこから見えるようになる。だからlistening(聴くこと)が大切。

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疑問をもつことの大切さ、自分のやっていることに集中することの大切さ、聴くことの大切さ。そんなことをあらためて思い出させてくました。今週末のCIフェスティバルはこの3つを自分のテーマにしてみようかなと思います。

Adyは10歳のときにイスラエルの民族舞踊をはじめ、その後ダンスの専門スクールでコンテンポラリーとバレエ・創作を学んだそうです。その後イスラエルのコンテンポラリーダンスカンパニーでダンサーとして2年おどったあと、その後はフリーランスダンサーとして国内外で活動しています。そんな彼は今週土曜から始まる東京・コンタクト・インプロ・フェスティバルで下記の3日間のワークショップを教えています。ぜひ、この機会に彼のワークショップを受けてみてください!

「選択されていない道」

動きに用意されている選択肢を見て行こう。私たちはどの動きを最初に選ぶのだろうか?
今はその選択肢を横に置いて、ほとんど通ったことの無い道を進むことにしよう。
通常は忘れている選択肢だ。この道はどんなふうに見えるだろうか?
そこでは何を感じるだろうか?
この新しい道を選ぶことで、さらにどんな新しい選択肢が開かれてくるだろうか?
自分の癖を放りだして、自分が失っていた動きや方向がつまった部屋の扉を開けるとしよう。
普通ならば、見たり選んだりしない動き方がつまっている部屋の扉を。
これらの新しい選択肢と古い選択肢を、私たちの身体や動きや生活に、喜んで受け入れよう。
それらが、私たちのなかにある新しくて未知の場所へと私たちを導いてくれるに任せよう。

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ワークショップに興味のあるかたはC.I.N.N.ウェブサイトをご覧ください。

年に一度のこのフェスティバルでは、年齢・経験もさまざま方が参加していて、とても面白いです。私はスタッフとして全日います。ご都合つくかたは今からでもご予約できますので、ぜひご参加ください!