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1/26 Dansage作品創作ノート2

1/26 Dansage 作品創作ノート2

今日は先週予定していた重さのパートナーワークではなく、背骨のワークに。
今回あらためて考えると、時間はあるようでない。だからなるべく、今回の作品のテーマに直接つながる形でやるのがいいだろうと考えなおし、まずはソロワークを中心にしたほうが良いと思いました。

ということで、パートナーの手をかりながら、背骨をみつけるワークから。

それからソロワークにして、イメージで動いていくワークをしました。床に寝た状態から背骨を意識しながら動いてみる。前後左右のカーブやねじりの動き、その組み合わせ。なるべく手足はつかわずに。柔らかく。

すこしずつ視界をひらいて、まわりを見渡しながら動き続ける。手足で少しからだをサポートしながら、少しずつ床から高さをだしていく。

床から高さがでることで、からだの重さがでてくる。身体の重さを感じてみる。どこはおもく、どこは軽いのか。

身体の中に水をイメージしてみる。頭と骨盤が器のようなイメージで、背骨を通して水を2つの器の間をいれかえていく。たくさんの水、すこしの水、ゆっくり流していったり、水鉄砲のようにはやくしてみたり、器なかでゆらがしてみたり、いろんなイメージをしてみる。

自分の足をみつける。手足4つの支えで自分の重さをころがしてみる。どんな動きができるか、探してみる。

外の空間にリーチするように1つの支えをはずして、さらにからだを大きくひろげる。3つの支えで動きを探してみる。

手や足で床をおして2つの足にたってくる、立っては床に落ち、落ちては上がってくる。

両足に静かにたって、からだのゆれをみつめてみる。しだいにそのゆれにみをゆだねながら、深く落ちて、おして引き上げる。自分のからだが動くにまかせる。

まわりに目をひらいてみる。まわりに開きながら動き続ける。自分の中のゆれと、外のからだと、自由に踊る。

この流れをまずは一時間くらいかけてゆっくりと。

そして、2グループにわけて、7分くらいずつ今の流れを自分のペースでたどってみる、ということにチャレンジしてもらいました。各自にとってどのイメージやルールが好きなのか、やりやすいのか、私にとって、参考になりました。

最後のシェアのときに、自分を人に見せるということに、リハーサルを通じて練習していってほしいという話をしました。舞台に立つということは、人に自分を見せるということは、やっぱりとても覚悟のいることだと思う。踊り手に自分を人にさらけだす自覚がなければ、観客として舞台に立つ人を見る意味がなくなってしまう、と思う。
コンテンポラリーってなんだろう、コンテンポラリーな作品をつくるってなんだろうって考えてきて今おもうのは、作家の問いかけに対して踊り手が自分を表現していく、ということなんじゃないかなと思う。作品っていう大きな枠組みの中に、多彩な個々のからだと思いがある、という形が私は理想にしてるのかなと思う。それをどう作り出していけるのか、時間がかかっても、考え続けていきたい。