昨日でダンサージュのクラスはおしまい。
クラスの後に受講生の方から、言葉のプレゼントをいただきました。
縁があって、先日いただいたテキストがとても素敵で先生にあげたいと思ったので、、、
とコピーをもってきてくださいました。公演の当日パンフレットのようで、『シアターX特別企画 舞踏家 檜健次の業績 2005年12月29日 』と書かれてあり、そのなかに檜健次さんの『舞踏論ノート』から彼の言葉が引用されていました。
1948年(昭和23年)の言葉ですが、とても素敵だなと思ったので、その中の言葉をここでも少しご紹介させていただきます。
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形の美は均衡の中にある。
運動の美は流動の中にある。
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何かの思想と感情を表現せんとして、
人間が自分の肉体の運動によってそれを象徴したとき、初めて舞踊は生まれる。
初めに「運動」が生まれる。
運動にはリズムと感情がある。
舞踊家の知性によって、思想をさえ象徴することがある。
此の、運動そのものの中にひそむ
詩と音楽をとり出して運動に伴うことによって舞踊は独立する。
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もう一つ、今日であった言葉。
「イメージのない技術はさみしい、技術のないイメージは危ない」という土方巽さんの言葉。
今年のコンテンポラリーのクラスではまず身体のしくみを感じてもらえるように、
そして自身のからだに意識をむけるられるようになるためにクラスをしてきました。
振付も動きの中にある運動性に重きをおいて説明してきました。
そして、最後の週はその振付にイメージや質感というのを少し紹介しました。
来年はそういう部分ももっと一緒に深めて行けたらと思う。
今日紹介した言葉にあるように、
まず運動があって、その中にある感情やリズムをみつけて、
そこに踊り手が言葉や音楽や思想を紡いでいく。
そういう順序が踊りのなかにあるように感じていて、
これからも深めていきたいです。
今年最後に素敵な言葉をいただき、ありがとうございました。
ダンサージュのクラスはこの一年でたくさんの方にきていただけるようになり、とても私自身の励みになりました。コンテのクラスを教え始めて数年になりますが、なかなか人が集まらず、落ち込んだり、悩んだりしましたが、続けてきてよかったと思えた一年でした。
教えるということを通じて、自分が踊りのなかで大切と感じていることや探求していることを、 『良い』『楽しい』と感じてくれる人が自分以外にもいるということが力になって、続けてくることができました。本当にいつもスタジオに通ってくださる皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いします。
今年はのこすところあと1レッスン。
28日(金)19時~21時に元住吉クラスでおわりです。
もしご都合つきましたら来てください。