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一人稽古&お別れ

今日は午前中に一人稽古。丁寧に全身に呼吸をとおす。
一人稽古はいつもその日に気になったことに身を任せつつ、好きにやっている。

今日のテーマは骨盤と、ローリングダウンでいかに力をぬいて重さを感じられるかということになった。最近ローリングダウン・アップをクラスで教えながら、実際自分もちゃんと通れていないような、気持ち悪さがあった。あらためて丁寧にとても時間をかけてやってみた。からだのシフトや太ももや股関節に不意にはいる筋肉も繊細に感じとりながら、ぬけるところはぬいてみる。いつも感じるよりずっと上半身が重く、だんだん足の裏がじんじんする。肩甲骨が離れて、肩が落ちる。今までにない感覚で、うでが重く、からだは楽になった。
あとは骨盤を水のはいった器のイメージで動くのをやってみた。器の水をこぼさないように、足を運び、空間を動く。人に教えるなかで、なかなか足が地についていないというか、腰が浮いているように感じることがあって、どうしたら重心の感覚をもっとみつけてもらえのかなと思うことがあります。腹が据わっているとか、腰が据わっているとかいうイメージに近いように私はかんじるのだけど、そういう感覚がないからうまく床をふめないのかな、と思うことがあり、どうしたらそのへんを伝えていけるんだろうと、骨盤を意識しながら動いてみていました。そのなかで思いついた器と水のイメージ。スキナーのクラスでやったの思い出しただけなのかもしれない。このイメージで動くととても日本的な感じがした。音がない感じ。

イメージを使うワークはまだあまりクラスでやってないけど、少し試してみようかな。

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月曜日、私のクラスをずっとうけてくれていたバレエクラスの子供が、お父さんの転勤がきまり最後のクラスになりました。兵隊さんはだいたい長くて3年で移動するようになっているようで、基地の子供たちは出入りが激しい。いつかいなくなってしまうのはわかっていたことだけど、やっぱり寂しい。
私が基地で教えはじめてだいたい3年目。その子は私にとってはじめて教えた子供たちのうちの1人だったので、なおさら感情がはいってしまうのかもしれない。
年齢にくらべて、小さなからだで、とてもかわいらしく、頑張り屋さんでした。真面目で頑固なところもある。頭の良い子でまわりをよくみていて、とても繊細な子だとも思う。いろんなことを感じながら、何か強さを持っている子だなと思っていました。
最後のクラス、せっかく発表会にむけて練習してきたダンスをステージで踊ることができなくなってしまったので、スタジオで衣装をきて、お母さんにみてもらいました。笑顔で踊ってほしかったけれど、なんとも複雑そうな表情で踊っていたのがとても印象的で、なんだか私には涙をこらえているようにも感じました。次のクラスもあったりして、時間がなくなってしまったり、いろんなことが重なって、ゆっくり別れをおしむこともできなかったけれど、今日の一人稽古で踊っているときにその子のことを思い出していました。いろんなことをおもいだしながら、伝えたいことがあふれてきてしまったので、あらためてカードを送ろうと思います。のびのびと育ってほしいと、そう願います。
言葉で解消されないような気持ちや、表現できないことがあったとき、踊りはいつでもそばにあるよ、そんなことを子供たちに伝えたいなと思いました。

今年はほかにも数人お別れの子がいます。はじめて出会ったときは4歳5歳だった子達がずいぶんお姉さんになったなぁ、と感じます。当たり前のことだけど、1人1人がほんとうに違う。でも、それぞれが素敵な色をもっている。それぞれの色を大事に育ててほしいなぁと思う。
少人数ではじまった基地のバレエクラスも人数がふえて、しかもスタジオの移動があったり、新しい子の出入りが激しかったりして、なかなかひとりひとりに目を配れなかったり、クラスをまとめるのが難しくなっているように感じるこの数ヶ月。いま発表会にむけて、余裕が無いけれど、一区切りついたら、いろいろと反省点や課題を次の年にいかしたいと思う。クラスの分け方や、使う楽曲や、教え方や、、、たぶんいろいろ考えなきゃいけない。