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東京散歩:ギャラリーoverland&明治神宮

今日は座間基地で一緒に働いているアダムも一緒に東京散歩。

今度一緒に制作をする写真家の澄毅さんが展示をしているということで、 表参道にあるギャラリーoverlandへ。澄さんの写真もとても素敵でしたし、ギャラリーもとてもユニークで魅力的でした。
美容室兼ギャラリーになっていて、展示だけを無料でみることもできます。
展示の仕方もそのときのアーティストの自由にしているそうで、美容室のお客さんとしても、いくたびに違う空間が楽しめてとても面白そうです。オーナーの美容師さんも、とても気さくで素敵な方でした。いろいろなお話をしてくださり、とても良い時間をいただきました。

澄さんの作品は、撮影した写真にピンで穴をあけ、それを太陽の陽にかざして、再び撮影するという手法をとっているそうです。一見、コンピューターで加工してあるものに見えたけど、とてもアナログな方法をとっているんだなということに、魅力をかんじます。多くの作品は顔などに穴があいていて、その人がどんな人なのか誰なのかがわからない。そうすることで、見ている人がその人自身の「今」を投影できるようになっている。私は、写真の顔に穴をあけるという行為を想像して、少し驚きました。彼がこの手法をとった最初の作品は彼のおじいさんの写真だったという話もあわせて、なんだか心がざわつきました。写真は過去になってしまう。その過去に今を重ねるために、写真にのこった過去を穴をあけることで破壊し、そこに「今」を創造する扉をつくる。大事に過去をとっておくこともできる。でも、それを新しく今ここにつなげるために、穴をあける。その行為は痛くかんじると同時に可能性を感じる。穴をあけることで光がみえる。素敵な表現だなと思います。
澄さんの作品は彼のホームページでも少しみれます。興味のある方はこちらへ。

展示は今月29日までやっているそうです。作品も場所もとても素敵なので、近くに寄った際には是非いってみてください!

ギャラリーにいったあとは、アダムをつれて明治神宮へ。ちょうど今日の夜に野外で能があるようで、舞台が準備されていました。




明治神宮を散歩するのは好き。道がひろくて、深い緑にかこまれて、静かで、心地よい。
今日は時間もあったので、いつもは本殿のあたりしか行かないけれど、宝物展のほうまで歩いていきました。すると、とても開けた芝生がひろがっていて、とても気持ちの良い場所がありました。



明治神宮でおみくじをひきました。そこでもらった言葉。
「あらしに吹く世にも動くな人ごころ いはほに根ざす松のごとくに」
”たとえどのように嵐が吹きすさぶ激しい世の中の変動にあっても、あの巌の上にどっしりと根をはっている松の大木のようにしっかりとした信念をもって、心を動揺させてはなりません。”

大事にこの言葉を持って、時がたつほど深く太くなっていきたいと思います。

アダムは明治神宮をとても気に入ってくれたようで、よかった。その後、代々木公園をとおって、夕飯を食べて、帰宅。気持ちの良い休日でした。

明日からまた1週間がんばろう。