おとといのARDAの中津川さんのワークショップでの出来事。
子供たちが大きな紙に絵の具でいろんな線や絵を書いた最後の方で、1人の女の子が絵の具係をしていた私に「雪だるまを書くから白の絵の具をちょうだい」というと、白い雪だるまを書きはじめました。
すると、近くにいた黄土色の絵の具をもっていた子がそこに目を書き、黄色の絵の具をもっていた子がバケツの帽子を書いて、赤の絵の具をもっていた子がマフラーを書いて、、、とそれぞれ自分のもっている絵の具を使って、一つの絵をかきはじめました。
みんなが塗り重ねたいろんな色の上に真っ白な雪だるまがとても映えていて、私はとても綺麗だなと感動していたし、そうして自分の持っている色をもちよって一つのものを書いていく姿になんだか感動していました。
お絵かきに夢中な子供たちは中津川さんの終わりの合図をしてもなかなか止まらない。雪だるまの絵が子供たちにふまれませんように、くずされませんようにと心の中で小さく祈っていたけれど、最後の最後で1人の男の子が踏んづけてしまい、べちゃっと崩れてしまった。男の子はそれに気づいてなかったし、雪だるまを書いた女の子たちも、気に留めてないようでした。でも、なんだか私はとても複雑な気持ちになったのでした。
自分が感動したものも、意図もなく壊されてしまう、そんなことはよくある。逆に自分も不意に踏み潰してしまったりしているのかもしれない。
その壊す、壊されるの行為の良い悪いとかではなく、あの雪だるまに素敵だなと思った気持ちと、踏まれたときにわいた自分の感触と、そんな自分の中に起きた反応は大事に覚えておきたいなと思いました。
なんとなく、自分が何かに反応して感じていること・感じたことをそのままの感覚で受け止めることを最近していなかったのかもしれないという気持ちになりました。