先週ARDAで美術家の中津川さんのWSに参加しました。
大きな紙に子供たちが中津川さんの提案にしたがっていろいろな色で線や点を書いていく。
どんどん上から絵や色を重ねていく。
次第に乗り物や動物の絵も描いていく。
いろんな子がいました。
友達が書いた色と混ざり合って、思いがけないきれいな色がにじみでたり。
自分が書いた絵が誰かにの絵に上書きされてしまったり。
ボウルの中でまじりあう絵の具のマーブル模様にみとれていたり。
絵の具でみずっぽくなった紙の上で転ぶ子、自分の足に書きだす子。
1時間弱のみんなの共同作業の中でいろいろなことが起きていた。
終わった後に保育士さんから、普段は人の書いたものの上に絵をかくとかはしてはいけないことと、教えているけど、それをいいとしていたのはなぜか?という質問に、中津川さんが語っていたことにハッとさせられました。
「みんなで一枚の紙に絵をかくという共同作業の場として、自分のものが人によって消されてしまったり、壊されてしまったりというのはいろんなシチュエーションでおこる。そういうときに、それを受け入れて、もう一度書きなおすこともできるし、その偶然の面白さから新しいものをつくりだすこともできる。」
こういうことを伝えることは、とても難しいけど、とても大切な力だと思う。
そんなWSを見ていて、子供たちがもっている世界を私もみてみたいなと思って、先週水曜日のバレエクラスの子供たちにクラスの最後10分を「みんなの夢の国」を書いてほしいと、お話をしながらお絵かきの時間にしました。ちょうど今年の冬の発表会で「不思議の国のアリス」をベースに子供たちの発表会を考えようと思っていたので、みんなにとっての「夢の国」の世界でダンスを作っていけたらとても面白いのではないかと思いつき。
お絵かき大好きなみんなは、おしゃべりしながら、どんどん書いてくれました。
「顔がおっきな鳥がいて」「チョコレートの雨がふっていて」、、、
みんながあまりに夢中なので、途中で時間切れ。次のクラスもはじまってしまうので、来週のお稽古でみんなに絵を説明してもらうことにしました。
みんなの個性もよくでて、知らない一面もみえました。
今週からはその絵を使ってダンスをつくっていきたいと思います。