先月、ダンサージュでボディ・コンディショニングというタイトルでワークショップをしました。
今月も15日・29日にやることになっていますが、前回のワークショップの内容をご紹介。
クラスでは骨格や筋肉のつくりについて写真や図をみたりしながらすすめました。
文字だけではわかりにくいかもしれませんが、、、、
ワークショップ当日に参加者の方にお配りしたメモをもとにまとめてみました。
身体の構造について簡単に知り、イメージを具体化することで、感じやすくなります。
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5月25日のワークショップメモ
■ねらい
身体の全体的な骨格・構造のイメージをもつことで、身体本来がもつ動きのしくみや、可能性について知ってもらう・感じてもらうこと。
パートナーワークで、受ける/感じる・与える/目で見るの両方をおこなうことで、身体を内側からと外側からと全体のイメージでとらえられるようになること。
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☆「動く」身体としての全体的な身体イメージを持つ
■身体は塊ではなく、常に動くものとして作られている。
■身体は大きな骨の塊ではなく、細かいパーツが連動しあっている。
約200の骨が協力し合っている。関節のある場所を知り、その動きを捉えなおすことで、
一つの塊として捉えるのではなく、部分が連動して動いている身体イメージをもつ。
例えば、肩関節はどういうつくりになっているのか?
■肩甲骨は浮いている。(肩関節=もっとも自由度の高い関節)
■肩関節は肩甲骨と上腕骨で構成されている。どちらの骨も胸郭にはつながっていない。鎖骨によって胸郭からつながっている。
ワーク1
パートナーの身体をかりて、肩甲骨・鎖骨のつながり・肩関節の動きを感じてみましょう。
ワーク2
2人一組。一人は床に仰向けに寝る。パートナーに自分の身体を動かしてもらうことで、身体の余分な力をぬく。身体のなかのつながりや反応を観察してみる。手・足を一つずつ順番に。
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身体を伝わる振動(波)をみる
↓
首の力をぬく
☆塊ではなく繊維の集まりとしての身体
■筋肉(反対方向に作用する)
例えばひじ関節。曲げると上の筋肉が縮小し、下の筋肉はのびる。ひじをのばすと逆に作用する。
これを理解するのは簡単。でも、実際に動くときには動く方向ばかり気にしていませんか?
ワーク3
手をのばす。伸ばしたい方向にのばそうとする。今度はそれと逆のイメージ(自分の身体にもどってくるイメージをもってみる)何かかわらないだろうか?
☆背骨のつくり
■一つの塊ではなく小さな骨が積み重なってバランスをとっている。(椎骨が32~34個)
■椎骨と椎骨の間に、椎間板と呼ばれるクッション。
■首には7個の頚椎、胸には12個の胸椎、腰には5個の腰椎、その下に1個の仙骨(仙椎5個から成る)と1個の尾骨(個人差があり尾椎3~5個から成る)。
■背骨は横からみると、S字カーブを描くように湾曲。
☆背骨の中のパイプ
■椎骨には、椎孔と呼ばれる孔があいていて、これらがつながり1本のパイプのようになっている(背柱管)。その中に、脊髄が通っています。
☆首:アトラスとアキシャス
■脳と背骨の間をつなぐ首は、7つの骨で構成され重さ約4.5kgある頭を支えている。
■頭蓋骨との直接の連結口に当たる首の上部第一頚椎をアトラスと呼び、第二頚椎はアキシャスとよびます。アトラス(環椎)はギリシャ神話の天空を肩で支える巨人にちなんで名づけられ、まさに小宇宙である脳がある頭蓋骨を支えています。アキシャス(軸椎)は、形状が仏座にそっくりで、アトラスが支えている小宇宙を動かす軸の役割をしている。第1頚椎と第2頚椎が首を左右に回す動きを担当している。
ワーク4
パートナーと背骨を感じてみよう。
■ローリングダウン&ローリングアップ
ワーク5
パートナーとアトラスとアキシャスの動きをかんじる。あごの力・首の力をぬいて、
背骨の上に浮いている、ポンとのっかっている頭蓋骨のイメージをもってみる。
ワーク6
背骨にある動きをさがしてみよう
※頚椎・胸椎・腰椎はその関節のつくりから、それぞれ得意な動きがある。
頸椎は回旋運動(首を左右に振る動作)、胸椎は側屈(体を左右に曲げる)、腰椎は体を前に倒したり、後に反らしたりするのに都合よくつくられています。
2人一組。パートナーの頭のてっぺんに片手、仙骨のあたりに片手をおく。パートナーが背骨を動かしているのを目で見てと手から感じてみる。
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最後のワークの延長で最後の10分ほどは、2人1組で今日やってきたことを思い出しながら、自由に動いていってもらいました。終わった後はみなさん、身体がほくほくしていました☆