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AAPA「足跡」 稽古日誌2

稽古日誌2

自分が今までやってきた活動を振り返って、
なぜ今自分は踊るのかって考えています。

私はバレエからはじめたけれど、
ポワントシューズで私は上手に踊れないんだなっておもって、
でもダンスが好きだし、何かそれにかかわりたいなと思って
イギリスにいって、コンテに出会って、
私も自由に踊っていいんだって思って、
コンテをはじめたのに、
そのダンスにまた苦しくなっている自分に、
今はまだ自分は踊りで何をしたいのかが、
はっきりと見つけられていないような気持ちになっています。

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もう1か月も前の出来事ですが、
実は一つ仕事を解雇されました。
事故にでもあった気持ちでした。

厚木の米軍基地で1年以上子供にバレエクラスを教えてきましたが、
新しくはいってきた3歳の子が、
何度か口で注意したけれども、クラスに集中できずにいたので、
手をとって、手をパチンとして、注意をしました。
その行為がきっかけで、子供のご両親と問題になってしまい、結果解雇になりました。
基地の中では、基本的に子供に技術指導以外で身体的に触れるということ、
何かを強いるということはNGだそうで、
アメリカ教育で育っていない私には、
自分のした行為がルール違反になるなんて、
考えもしませんでした。
実際私が今まで教えてきた中で、
私の教え方に何かいってくる人もいなかったし、
今回こういうことになり、たくさんのご両親が直接管理部の方に
解雇について抗議をしてくださいました。

私の英語でのやりとりに問題があったとか、
いろいろあとから思うこともあったのだけど、
そのご家族や基地の管理部の方とお話をする中で、
人に「教える」ということをあらためて考えさせられました。

「これが正しい」
「これは間違い」

その基準は人によって様々で、、、
だからこそ、自分が何を伝えたいのか、教えたいのかを
すごく意識的にしていかないと、いけないなと思いました。
私が「ダンスを教える」って何を教えるんだろうってこと。

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もう一つ、最近感じたこと。
座間でのクラスではコンテも教えていて、
そのクラスにいる8歳の2人は自分でダンスを考えるのが大好き。
最初はコンテのテクニックを教えようと、
自分の動きや振りを伝えるようにしていたのですが、
子供たちから
これは、どう?
こうしようよ。といってきます。
いろいろ踊ってみせてくれて、
でも自分でやったことを忘れてしまったりするんだけど、
じゃぁこの子達とダンスをつくっていってみようと、
創作をはじめました。
あいかわらず、振りをその場でかえたり、
覚えられない!というので、
さっきはこうしていたよとか、こうきめたよねとかいうと、
私の言っていることが違う、
混乱するとすねられたり、
うーん、、、と思ったりしながらも、
来週の発表会にむけてつくってきました。
昨日の最後に自分たちでつくったダンスに納得した様子の2人をみて、
これも一つの形なんだなと、
なんかすっとしこりがおちた気持ちになりました。

自分のダンスをつくる。楽しむ。
この子達にとって、それが楽しみなんだなと、
大事にしてあげればいいんだな、と。

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ダンサージュやスタジオFで教えている
大人のコンテンポラリークラスは、
何を教えたいんだろう、とあらためて考えています。
もちろん今までも、自分にとって大切にしたいことはもってクラスを考えてきたのだけど。
でも、もっとしぼったほうがいいような気がして、
足跡の創作をしながら、考えています。

「型」を教えるということと、
ダンスにある「自由」ということと。
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そろそろ稽古にいく時間。
バラバラしているけど、
このままあげたいと思います。