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舞台と日常と。

マラソン・セッションでお世話になった飯名尚人さんと踊りに行くぜでお世話になったJCDNの水野さんが、
margaの新作公演『熱風』についての対談していました。
その中で、いくつか自分にもひっかかることがあって。

『舞台から「コンセプトを伝える」ということは、そこでのパフォーマーの役割は「コンセプトを代弁する」ということ。
「舞踏」というのは、そこに居るとか居ないとか、そういうコンセプトを伝えるために舞台にただ立っている、というようなことをする。踊りたいが先にあるのではなくて、言いたいことが先にある。』

という話がでていました。
「舞踏」を「コンセプト」をつたえるための踊りとしてとらえたことがなかったので、なんかなるほどなーとおもいました。

私の中でこの数年で『踊ること』と『舞台に立つこと』がはっきりと自分の中で変わってきています。

私はもともと踊ることが楽しくて、好きで、踊っていて。それは、とても個人的な楽しみで。
でも、AAPAの活動を通じて作品をつくるようになって、いろんな場所に行き、いろんな人と出会い、話したり、いろんな生き方に出会って、踊ることと自分の関係が変わってきました。
それで、言いたいことがあるから舞台にたつということが、ようやく実感として自分の中にでてきたように思います。

踊ることは、たぶん私の中では夢見ることのようなものだったように思う。
それがどんどん現実や日常をすごすことに近づいてきた。

あるとき自分が踊っていることが何にもなっていないと思えました。愕然としたような気持ちになりました。

でも、あらためて今は現実の中で踊り続けていきたいなと思います。
空想の世界にいくためのものではなくて、現実を変えていくために、身体や感覚や創造力を磨いていきたいと思う。

なんだか大きなことをいいました。
何かを言おうとすると、言葉はいつも大きくなってしまう。
本当はこんな大げさなことをいいたいわけではないのにな。
でも、今はこんな言い方になってしまう。

このままウェブにのせるかしばし考えて、手が止まる。
でも、今の記録としてのこしておこうと思います。

そんなことを思いながら、8月の作品を製作中です。