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『わたしのからだをさがして』を読んで


以前、「わたしのからだをさがして」
(著:小川奈々・中里瑠美子)
という本を読みました。

これは、幼少期から左半身が麻痺した女性と,
そのセラピストの認知運動療法に基づくリハビリでの体験が、
二人の往復書簡を通じて語られているものなのですが、
「からだをどうとらえているか」、
著者の言葉で描かれていて、
日々スタジオで様々なからだと向き合う
私自身の体験とも重なり、とても興味深く感じました。

自分のからだをみつけていくことと、
自分のダンスをみつけていくことは、
ひとつながりだと感じます。

スタジオを開いてダンスを教えるようになって、
あらためて本当にいろいろなからだがあるのだなぁ、
ということに気づく。

からだとその動きは日々の経験の積み重ねで、
からだの動きを知っていく作業は、
自然と自分を見つめ直す時間にもなっていく。

「わたしのからだをさがして」
そんな気持ちでクラスにも来てもらえたら嬉しいなと思います。

+++

追記:
私が少しお手伝いをしているダンスカンパニーに
「Integrated Dance Company響-kyo-」という

障害のある方・ない方がともに活動するグループがあります。
現在、サマーアートスクールとして、
様々な企画を実施しているのでご興味ある方は
ぜひウェブサイトを見てみてください。
http://www.musekk.co.jp/