5/19(土)・20(日)の2日間、北千住で開催した
サーカスパフォーマー Nilda MARTINEZの
ワークショップ『物とからだ、動きの必然』
のレポートです。
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サーカス、ジャグリング、コンテンポラリー
ダンスと、ジャンルを横断して活動する彼の
ワークショップの参加者は、ジャグリングと
ダンスの経験者がそれぞれ半々ぐらい。
まずは床から、からだのウォームアップ。
次に、自分の好きな「物」を選んで
投げたり、掴んだり、重さを感じて動いたり。
ジャグリングの道具のボールやスティック、
リングなども使って、ペアになる相手が
動かす物の動きを、からだの一部で真似して
動いてみたり。
Nildaは、動きの「明確さ」を意識することの
大切さについて、何度も伝えていました。
からだのどこを動かしているのか。
物の動きの何を捉えて、動いているのか。
参加者ひとりひとりに丁寧に、
からだの動きに変化があらわれるまで
問いかけることを心がけていました。
そして「難しいことにチャレンジする」ことに
ついても、何度も参加者を励ましていました。
物を持ってしまうと、物への意識が強くなって
しまいがちなところで、物を扱いながら
「からだ」をどう動かしていけるのか、
様々な挑戦を積極的に行うように働きかける。
そしてNilda自身も、ワークショップを
進めながら一緒に動く、動く!
彼のエネルギーに引っ張られるように、
参加者のからだもどんどん動いていきました。
最後はワークショップで扱った3つの基本的な
ルールを使い、全員でインプロビゼーション。
その際も自分がどのルールを選択しているのか
明確さを失わないで。と念を押してスタート。
終了後は皆で円になって座り、感想をシェア。
普段、物を扱うジャグリング経験者からは
「からだをこんなに動かさないので、新鮮」
からだを扱うダンス経験からは
「物もからだの一部になるような新しい感覚」
などなど、様々な感想があがりました。
今回のワークショップは、それぞれにとって
新鮮な出会いにつながった様です。
全体を通じて、新たな体験にオープンに
挑戦していく空気が感じられて、
とても素敵なワークショップになりました!
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日々のスタジオでの定期クラスで、
自身のからだと丁寧に向き合う時間を
大切にしていくと同時に、
今回のワークショップのように
広い空間で、いつもとは違う人と出会い
新鮮な気持ちで学びあう時間を持つことも
これから定期的に企画していけたら、
と思いました。
講師のNilda、そして参加者の皆さまに
感謝します。ありがとうございました!