今日は天気がよくて、スタジオには心地よい風がはいってきました。
最近の私のスタジオでの作業場はこんな感じです。↓
スタジオをつくるときに、いただいた木箱がテーブルがわりになっています。
いただいたとうがらしと植木鉢が色をそえて、なかなか気に入っています。
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10月のスケジュールは、9月からすこし変更が加わり、よりシンプルになりました。
いままで「リリースベーシック」と「リリーステクニック」という名前で分けていたクラスを、
からだをほぐして動かすクラスは「リリース」というタイトルに、
振付をおどっていくクラスは「コンテンポラリーダンス」というタイトルに統一しました。
「リリース」って何をリリースするの?と何人かの人から聞かれました。
release(リリース)の言葉の意味としては、(握ったもの・固定したものを〉放つ,離す,はずす、ということがあります。
簡単にいうと「無駄な力を抜く(リリースする)」ということだと私は考えています。
抜くというより、放すという感覚のほうが近いように感じます。
無駄な力というのは、筋肉がある形を支えるために収縮してホールドしている(固定して握っている)状態。その力を意識的に放していく、ということ。
リリースのエクササイズは自分のからだに意識をむけて呼吸と一緒にゆっくりと動き続けることで、からだ全体をあたためてほぐしていきます。からだがゆるむと、重さが感じられるようになります。その重さを移動させることで、動きをうんでいきます。
「動」という漢字は「重さ」と「力」という言葉で成っている、
と教えてくれたのはCIフェスで野口体操のワークショップをしてくれている新井英夫さん。
新井さんにはこういう日本語の深さや面白さをいろいろ教えてもらいました。
リリースのエクササイズは床に寝た状態→座った状態→四つん這いの状態→立つ状態と
地面にすべてを支えてもらっている状態から、だんだんと自分の足で立っていきます。そして、最後にはスイングといわれる、からだの重さと落下を利用した動きをしていきます。そうすることで立ったところから、また落ちていく力を見つけていく。リリースのなかにはそんな、サークル(円運動)がたくさん含まれています。
その経過をたどっていくと、自分のからだが立つということの、あたりまえだけれど、とてもすごいことにきづかされます。からだは常に地球にむかってfallし続けている(落ち続けている)、それを立たせるために常にバランスをとりながら、動いているんだよ、とダンスの先生たちが教えてくれました。
この一連のエクササイズを教えるようになって私自身もクラスでほぼ毎日やるようになりましたが、いつも新しい感覚があったり、からだの状態が毎日違う。だから飽きません。
今クラスに来てくれている人たちも、クラスに毎日はこれないだろうけれど、一日のはじまりや終わりに、少しでも家で実践してほしいなと思います。そうすることで、からだは確実にかわります!
継続は力なり。
本当にそう思います。