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コンテをはじめたときのこと。

本日のダンサージュのクラスでは体験レッスンの方が2名きてくださりました。有難いことです。最近、体験レッスンの方が続いています。最近はバレエをならっている(た)けれど、コンテにも興味を持って、、、という方や、コンテの舞台を見て自分もやってみたいと思って、、、という方が多く感じます。コンテンポラリーダンスに興味をもってくれる方が増えているのはとても嬉しいなぁ、と思います。

コンテンポラリーダンスっていうと、教える人によってだいぶクラスが変わると思う。だから、自分が教えるときは何を教えるかってしっかりもっておくことはとても大切なんだということを、最近になってようやくわかってきたように思う。なんでもコンテンポラリーダンスっていう言葉のなかにくくられてしまう中で、私にとってのダンスは何か、何を伝えていきたいのか、はっきりと言葉をもたなくちゃいけない。

そういう中で、私にとって一番伝えたいのは、やっぱり自分の身体を聴く、感じる、ということだなぁと思います。誰でも踊る身体をもっている、ということ。コンテをはじめたとき、それを実感できたから、私は踊りを続けていられる。

私がコンテに出会ってから10年がたちました。こうして今も踊り続けていられるのは、イギリスで良い先生達にコンテを教えてもらえたからだなと、本当に感謝の気持ちがわいてくる。これは余談だけれど、ダンサージュの生徒さんでこの秋からイギリスのコンテンポラリーダンススクールに留学することが決まったと、この前報告をうけました。私にとって、はじめて推薦状というものを書き、オーディションをうかったと聞いたときはとても嬉しかった。その子にとっても良い出会いがあることを心から願います。

私はクラシックバレエは小さなころにはじめたけれど、本格的にやっていたわけではないし、中学のころは部活に夢中になってほとんど稽古にいってなかった。高校になってバレエの楽しさに改めて気づいたけれど、自分がバレエを踊り続けられることはないと思った。「それでも、私は踊りたい」と思っていたからこそ、今があるんだなと思う。

そこからコンテの先生達は、誰でも踊るための身体をもう持っているということを教えてくれた。いろんな年齢や経歴や身体をもつ様々なダンサーと出会うなかで、自分の身体に向かい合うことができれば、ダンスをしていけるんだということを思った。それは失われるものではないんだなと思うようになりました。だから、いつからでもはじめられるし、いつまででも続けていい。

こうしてクラスに足を運んでくれる人たちも、今やろうかなと迷っている人も、「それでも私は踊りたい」っていう気持ちを大事にしてほしいと思います。そうして、できればダンスと末永くつきあってほしい、そう思います。