昨日はダンサージュでの2クラスを終えて、森下スタジオへ。CINNでのCIワークショップをしてきました。CINNでのワークショップでリーダーを担当するのははじめてだったので、少しどきどきしましたが、以前WSにきてくださった方やコンテクラスにきてくれている方がたくさんきてくださり、リラックスしてはじめることができました。
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★10月20日WSメモ
まずはサークルになって自己紹介とCIが初めての方がいるかを確認。はじめての方も数名いたので、CIでは身体的に接触していくけれど、ワークの途中で気分がわるくなったり、ぬけたくなったりしたら、はずれてみていてもいいということ、じぶんにとって不快なことや違和感があったらパートナーに伝えてよいということや、自分の身は自分で責任をもつということなどを確認し、今回のワークショップでは「重さ」をテーマにすすめていくことをお伝えして、ワークにはいりました。
CINNのワークショップではリードする人が一人と、そのサポーターとしてスタッフが一名はいることになっていて、今回は池田理枝さんがサポーターでした。
①床とのコンタクト(ソロワーク:寝る→座る→四つ足→立つ)
まずはそれぞれフロアにねっころがってもらって床にからだを落としていく、リラックスさせていくところからはじめました。寝返りをうつように、からだがらくになる別の形をみつけてもらい、その形でまたリラックス。
床とからだのついているところ・ういているところを感じてもらいながら、床とからだの接点をみつけていく。床とからだの接点をたどりながら、からだの表面をみつけていくワークをしました。背中やおなかだけでなく、側面や手足の指や頭や首や。からだの表面はずっとつながっているといて、どこでも接点になるということ。
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そこから今度は手で床をおして、上半身を床からおこしていく。そしてまた床におちていてく。床をおすことで上体をおこすということ、そして床におちていく・溶けていくということ、重さをそそいでいくイメージをもつということ、呼吸をはきながら床におちていくということ、そんなことに意識をもってもらいました。
みなさんとても柔らかく・繊細で、丁寧な空気感がうまれていました。
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そこから、手足を床にした四つ足の状態でまずは自分の重さを手と足の間でいったりきたりしてもらい、すこしずつ足のさまざまな場所に重さを転がしていきました。足のうらの側面や、ななめ、手のつく位置をかえたり、ひざの位置をかえてみたり、骨盤の位置をかえてみたり、四つ足の状態で自分の重さをいろいろなところでキャッチしながら動いていきました。床をおすことで、重さを移動させることや、四つ足の状態から床にはいっていくときのからだと床の接点を丁寧にたどることなどを声かけしました。
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4つ足のつぎは手足のどこかをはずした3点での動きをみつけてもらい、すこしずつ床をおして両足にたってくる、そしてまた床におちていくといふうにつなげていきました。床に寝た状態から立ってくるまでのさまざまな高さでの動き、そのあいだを床へおちていく・床をおしていくというところで、ワークをしてもらいました。
今思い返しながら、この床から立ち上がるときに床から離れていく手や足と床が糸でつながっているイメージを提案しようと思ったのに忘れていたことに気づきました。。。この糸のイメージはスキナーリリーシングの授業で手と手の間やつむじと天井の間、がつながっているというワークで教わったものだったけど、床と身体の間にも応用できるなと思いついたので、今回のワークショップで提案してみようと思っていたのですが、、、またの機会に。
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こうして立ち上げるところまできたところで、みなさん床への意識が強くなった分、目線が下へ下へと落ちてしまったので、外への意識をむけたいなと、少し空間を自由に歩いて、目の会った人と一緒に床に落ちるというワークをしました。おもわずみんなの顔がにこやかになり、少し空気も軽くなりました。
最後に目のあった人とパートナーになってもらい、そこから人とのコンタクトワークにつなげました。
②人の重さを受け取る/手からのコンタクト(2人一組)
一人の人はまっすぐ立ち、パートナーは手で重さをかける。その重さをひきうけて、立っていた人は床におちていく。肩から、頭から、腰から、指先から、、、いろいろな場所から重さを伝えてみる。重さをもらう人は、床にしっかり脱力するところまで落ちる。そしてやわらかく立ち上がる。
■リードしながら気づいて声かけをしたポイント
・重さをかける人は手だけで重さを伝えるのではなくて、重さを伝えながら一緒におちる。
・落ちていく人は一人でのワークのときの床への入り方を忘れないようにする。丁寧に床との接点をたどるようにしてみる。がたんとならないように。慣れている人は、いつも通らない落ちていくラインを探してみる
■課題に感じたこと
・重さをかける人が手だけになってしまう。
・スムーズに床へおちていく、が経験の浅い人には難しい。
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役割チェンジをしたあとに次のステップへ。
次は重さをうける人は床までいかなくても途中でとまっても良い。その場所から、自分が通った場所をもどるように今度は置かれている手に対して押していくことでたちあがる。
■リードしながら気づいて声かけをしたポイント
・重さをかけるパートナーは手を離してしまわない。
・立ち上がるとき、一人でやっていた床をおして立ち上がるという感覚を忘れないようにする。
■課題に感じたこと
・導入として重さのかけ方のワークがあってもよかったかもしれない。どうしても手を離してしまう人がいる。その手がパートナーにとって押し返す接点になって、それがサポートになるということを感じられるワークがあるといいのかもしれない。
→例えば、、イエス・ノーのワークやマッシュルームのワークとか?相手に自分の身体を接点/面としてさしだす練習ができるようなワークがあればよいかも。
■ワークの途中で理枝さんからでてきた質問から
「垂直に重さをかける」という言い方をしたので、床へおちていく方向が上から下への一方向になってしまう。私が言いたかったのは相手にたいしてまっすぐに重さをかけるということが大事であって、それは水平でもななめでもあるということを説明しました。言葉の用い方に要注意。
このワークで相手の重さをうける、それについていくという形がみえてきたので、相手のセンターにのせていくワークにつなげようとおもいつき、前回のマニュエラのクラスでもやった骨盤についていくワークをしました。
③相手のセンターをみつける・ついていく
パートナーと前後に並ぶ。前の人がリーダーになり、後ろの人は前の人の骨盤をつかまえて、目を閉じる。前の人は空間をいろいろな方向に歩く。後ろの人はただそれについていく。
自分のパートナーがしっかりついてくるようになったら、歩く速度をかえたり、高さをかえたりしてみる。一度役割を交代して、2回目にやるときは、後ろの人は目をあけていいので、前の人はもう少し自由に動いてみて、パートナーがどこまでついてくるかチャレンジしてみることにしました。
■リードしながら気づいて声かけをしたポイント
・後ろの人は自分の骨盤とパートナーの骨盤がつながっているイメージで、腰がひかないように気をつける。
・目をつぶるということへの恐怖心から身体がこわばってしまう人も見受けられたので、こわくて身体が固まってしまう人は目をあけても良いし、あけたり・つぶったりをしても良いということにした。
・高さがかわってきたとき、後ろの人も無理に両手を骨盤から離れないようせずに、片手になっても良いということにした。大切なのは相手の骨盤を感じるということ。
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次の段階として、今度は後ろの人は目をあけた状態で、相手の骨盤についていく中で、相手のセンターに自分のセンターをのせる
■リードしながら気づいて声かけをしたポイント
・相手のセンターにのせるときに、接点をあわせるだけで、上にのっていく人の身体がこわばっているのがみえたので、接点をもったらそこに自分の重さをのせて、リラックスするという提案をしました。自分のパートナーが床だとおもって、ソロワークで床におちていったときのことをもう一度おもいだしてもらいました。
→(理枝さんからの指摘をうけて)上の人が全部ゆだねた状態で下の人がおしてもどすのは下のひとにとってとても負担になるので、下の人が起き上がってくるのをかんじたら、上の人は自分にも重さをもどして協力してかえってくる、ということをつけたしました。
■課題に感じたこと
・重さをシェアするという部分も大切な要素。どうしたら相手にとって協力できるのか、をみつけていけるワークとして、2人の重さを100%として50:50から接点をもって少しずつ40:60、30:70、20:80、10:90、0:100と重さの比重を意識して体重をやりとりするワークとかができたらいいのかなとおもいました。
■理枝さんからのコメント
・はじめてコンタクトに来た人や、まだあまり接触になれていない人にとって、特に異性のパートナーとセンターをあわせるというのは、けっこう大きなジャンプかもしれない。やっぱり遠慮がちになってしまう様子。
ここまでやって少しブレイクをとることにしました。相手との重さのやりとりや、床への上下の運動で身体をつかうワークが続いたので、少し休んでもらいながら、今日やってきたポイントを思い出してもらうために、みんなの前で実演しながら復習。
そして次にやりたいことを説明をして、ワーク再開。ブレイクのあとは、さっき手でやっていたパートナーワークを身体をつかってやってみました。
④重さをのせる/身体でコンタクト(2人一組)
今度は手でおすのではなく、身体で接点をもって重さをかける。まずは重さをかける人、受ける人と役割をきめてやり、その後役割を交互にしながら動きをつづけていき、それを2人のダンスに発展させていってもらいました。
■理枝さんからのコメント
・重さをかけるときに、気をつけなければいけないポイント(身体の弱い部分)をみんなで確認する時間を持ちました。首・膝・ひじ・足首・手首などの関節の部分に注意すること。乗られるほうの人も危険なところにきたら、相手をとめたり、回避する方法をいくつか説明しました。
コンタクトがはじめての人やあまり経験がない人がいるというときに、まず抑えておかなければいけないポイントだったなと、反省。
⑤お互いのダンスを見る
今回は場所も少しせまかったし、他の人のを見るのも面白いなと思い、2グループにわけてお互いを見合う時間をとりました。
⑥ユラユラからだほぐし(3人一組)
2人が床に並んでうつぶせにねて、一人が2人の上にななめに(一人の人に背中を、一人のひとに骨盤をのせるような形で)ねっころがります。下の2人はユラユラゆらしながら、少しずつ下からぬけていきます。上の人は何もせずにゆれながら床に落ちていくのを味わいます。下の人はなるべく最後の最後まで上の人を丁寧に床におろしていってあげます。
みなさん、最後は床に気持ちよく沈んでいきました。このままみんな起きてくれないのではないかという雰囲気でした(笑)
⑦フィードバック
最後にサークルになって、今日の感想や次回こんなことをやってみたいという意見があればとフィードバックをもらいました。
・お互いに見合うじかんがあったのがとても良かった。(参加者)
・重さをかけていくワークでスピードをかえるとかもっとやってみたい(参加者)
・どのくらいの重さをかけているのか、かかっている重さにたいしてどう反応すべきなのかが、もう少しできたらいいんじゃないか(スタッフ)
・かけた重さに対して同じ力でかえしてくれたときが気持ちよく感じる(参加者)
・今回パートナーをずっと同じ人でやったので、とても深まっていった実感があるけれど、他の人とやったらどうなんだろうという気持ちもある(参加者)
・同じパートナーでやるということの良い部分と悪い部分があるが、今回のワークは外からみている限り、同じパートナーで深めていけたのは良かったし必要だったと思った(CINNスタッフ)
・初めてやって最初相手に重さをかけるということが、わからなくて、パートナーにもっと大丈夫っていわれて、こんなに大丈夫なんだということに驚いた。難しかったけど楽しかった。(参加者)
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今回リードして思うのは、経験のある人・ない人がうまく混ざり合って、とても良い空気だなと思いました。みんなで学びあっているというか。先生ではなくて、リードするという言い方が、とても的をえているなと思いました。
CINNのメンバーのサポートがあるのもとても感謝だなぁと思います。一人でやるのとはまた違う。ある意味よい緊張感もあるし、安心感もある。
ワークショップのあとはジャム。ひさしぶりでとても楽しかったです。からだが変わっていることにもあらためて気づかされました。
最後はCINNスタッフと参加者数名とみんなで飲みに。いろいろなお話をしたり、今日の振り返りをしたり。
CINNスタッフから特に前半のソロワークは経験者じゃない人にとっては少しハイペースだったかも、もう少し1ステップごとに時間をかけてもよかったかもねとアドバイスをもらいました。人とコンタクトをしてもどってくるときに、自分で自分の身体を床をおして立ち上げてくるっていう感覚がつかめてないんじゃないかなという人もいたとコメントをもらいました。
参加者の方があきてしまうのではないかと、なんだかあせってしまって次から次への進んでしまったので、心配せずにひとつずつゆっくりやることを次はこころがけようと思うし、このとき自分も全体をみるというよりは中にはいってやってしまっていたので、よく参加者全体を見るということを忘れないようにしなければと思いました。
参加者の方とお話しながら、自分より経験のない人とパートナーになることで、とても自分も学ぶことができた、と話してくれました。そして、今回の重さのワークの中で私が途中で提案した「いつも床までいかなくてもよくて、途中でとめて、立ち上がってきていいですよ」ということを自分のパートナーはちゃんと理解していなかったように感じた。だから常に床までおちていたし、きっと身体的にはきつかったんじゃないかなとおしえてくれました。
その話をきいて、自分が提案したことをちゃんとみんなが理解できているかということ、理解できるように伝えられているかということを気をつけなければいけないなーと思いました。
3クラスおしえて2時間ジャムで踊って、みんなで楽しくご飯を食べて、疲れたけど楽しい一日でした。来てくれた皆様、一緒に踊ってくれた皆様に感謝です。予想以上に集まってくださりとても嬉しかったです。
思った以上に長いメモになってしまいましたが、、、ほんとは写真や映像などでワークをシェアしていけたらいいのだろうなーとおもいました。言葉だけではわかりにくいかもしれませんが、参加者の皆さまは振り返りに、興味を持った方はぜひお気軽に次のWSにいらしてください。
来月は11月18日。今度のリードは高橋弘子さんです。スタッフ一同おまちしています!