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再びつくばへ。

先週末の矢中の杜での公演からはやくも1週間。
今日からまた矢中に滞在です。

先週の本番は初日が雨、次の日は穏やかな晴れと、野外ならではの新鮮さが満載でした。
日曜日の夜は中打ち上げということで、みんなで鍋をしました。
矢中のスタッフや、百景社のみなさんとゆっくりお話ができてとても楽しい時間をいただきました。

百景社の演出家である志賀さんとお話していく中で、自分達がもっている課題や現状をズバリとあてられて、あらためて考えさせられました。
でも、丁寧につくってきている作品だということを、わかってもらえたのが嬉しかった。
そして、自分達が煮詰め切れていない部分も見抜かれていたのもなんだか(言葉は変だけど)嬉しかった。
まだ答えがでていない部分を一緒に見てくれている気がしたからかもしれない。
面白ろいと思ったし、これからどうなっていくんだろうって、また見たいと思うといってくれました。

そして、矢中の会員の堤さんが自身のブログで稽古や本番の様子を写真と一緒にアップしてくれています。
こうして、見てくれた人の言葉が聞けるのはとても嬉しい。
矢中の様子もいろいろわかります。是非興味のあるかたはブログをみてみてくださいね。
ブログ→矢中御殿を美味しく頂く

AAPAの記事ページもご紹介させていただきます☆
本番前週の現場稽古の様子
11月19日本番の様子
11月20日本番の様子

今週は最後のシーンだけ少し構成をかえてみます。
最後のシーンの意味をもう一度考え直してみて、先週の本番の次の日の朝、演出の上本からの提案でただ奥庭(最後のシーンを踊る場所)を歩いていました。何が身体を動かすのか。心を動かすのか。
同じ場所を歩いているのに、いつも違う場所が見えてくる。
どういう場所だとどんな気持ちになるのか。メモして帰ってきた。

=奥庭メモ=

もみじの木の下。葉っぱのかさ。
さるすべり。
社の前でたちどまる。静寂。
覗きたくなる小屋。目でおっていった先につくば山。
ふかふかした土山。しずむ。てっぺんを踏んで歩く。
木と木のあいだにおかれた岩。
壊れた椅子。2人掛け。
つるつるしたさるすべり。さわりたくなる。
大きな木に何かついている。
よくみたら、虫の繭?ぬけがら?のよう。ほぼ木と一体化していた。
大きな松の木。朝露がキラキラしてる。木の下に灯篭。そのまま目線をずらしていくと矢中邸。
空が広がって、なんだか深呼吸。
草むら。なんだか距離をおいてあるきたくなる。
木は近寄りたくなる。なんでだろう?
松の木をまたながめる。上のほうに大きな松ぼっくり。
あれが本番中に落ちてきたら笑ってしまいそう。

新しい木、古い木。
新芽と枯葉。
おかれた石。

近くの景色もみて、遠くの景色もみて、あらためて全体で見えたときなんだか小さく感動した。

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今回矢中でずいぶんたくさんの感覚をひらいてもらえたことに、今更ながら気づく。
明日、明後日、また新しい出会いをみつけていけたらいいなと思う。
今週末の本番がおわると、今年の公演予定も終わる。一つの区切りになるなぁと思う。
そういう意味でも大切に踊ってきたいと思います。