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ノマド村

今日はガイド最終日。風がつよくて、何度もテントが飛んでいきそうにな
り、最後には折れてしまい、テント撤収。すでに受付まわりは日陰になっ
ていたので、よかったですが。今日の日射しは強かったなぁ。

終わったあとにみんなで淡路島の北にあるノマド村にいきました。廃校に
なった小学校にアーティストがレジデントをして、活動しています。

すごい山の中でした。

ゲルのような展示室。『テシゴトノオト』という映像、写真、音をつかっ
た作品でした。農業や漁業や職人さんの手仕事。お家のような展示室は、
しばらくいると、とてもリラックスしてきて、おもいがけずゆっくりと作
品の中にいた。中は木で、いろんな形をした小さな木の椅子があって、か
わいかった。私はその写真をとるのにしばし夢中になっていた。

一心に手先を見つめる職人さんたちの目や、まるで身体がその動きを覚え
ていて、意識とは別に同じ手つきを繰り返している感じや、思わずさわり
たくなってしまうような、映像や。

大きな美術館で、あれもこれも作品があったら、次に次にと気持ちがいそ
いでしまって、こんなふうに立ち止まってみなかったかもしれない。

見るものが限られているということも、いいことだなと、ふと感じた。そ
こにあるものをゆっくり味わえるし、見つめられる。