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4月のコンタクト・インプロ体験ワークショップレポート



先週末のスタジオショーイング「コンタクト・インプロビゼーション 体験ワークショップ+パフォーマンス」では参加者のみなさんで、小さなスタジオがとっても活気にあふれました。初めての方も、経験のあるかたもコンタクト・インプロの魅力をそれぞれに感じていただけたようで、とても嬉しい気持ちになりました。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

体験ワークショップ+パフォーマンス+ジャムという3部構成でおこなった今回の企画ですが、このプログラム構成はとても面白いと感じました。参加者の方が「パフォーマンスをみて、こういうこともしていいんだとジャムの時間で試してみた」といっていて、体験ワークショップでまず自分のからだで動いて、パフォーマンスをみて、また自分で試すということができる流れはとても良いと感じました。こういう企画もこれからスタジオでやっていけたらいいなと思いました。

コンタクト・インプロ(CI)の楽しさはいろいろあるのですが、今回の体験ワークショップでは、1時間という短い時間のなかで、いろんなコンタクトの捉え方を体験してもらいたいなと思って上本さんとプログラムを考えました。事前にワークシェアのメンバーに流れを体験してもらって、フィードバックをもらい、練り直しました。こうしてプランを相談できたり、フィードバックをもらえたりするのはありがたいと思うし、必要なことだなと思う。こういう場もつくっていけたらいいのかもしれないな、と思います。

今回の内容のメモをご紹介。

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始める前に、正しい・正しくないということはないので、自分の思うこと・感じることについていってみてくださいということと、なるべく言葉を使わずにからだに意識をむけて50分くらいのワークショップの時間をすごしてみてほしいということを伝えてはじめました。

☆前半は空間でのコンタクト。

①空間をすきに歩く。いろんな方向に。テンポを変えたり、人の間を通ったり、人との距離を意識してみたり。

これだけでもいろんなことが起きてくる。参加者それぞれの気づきが動きになって、それに他のからだが反応して、、、ワークショップをリードしながらたくさんの新しい気づきを私自身も貰います。

②自分のからだとコンタクト→自分のまわりとコンタクト。
呼吸を感じる→からだの動きをみつける。頭はどういう方向に動く?肩、ひじ、手首、肋骨、背骨、1つずつ自分の好きなように、からだが動かしたくなるほうに。→からだの表面を手でさわりながらからだの輪郭をたどる。だんだんまわりの床や壁も同じようにさわってみる。手だけでなくてからだでも。→表面から1センチくらい上の空間にふれてみる。だんだん遠くの空間も。人の空間にふれる。→自分の興味や気づきにそって自由に続ける。

ダンスの経験がある・ないにかかわらず、誰でも普段からからだがこると自然と伸びをしたり、手をあてたり、さすったり、ゆらしたり、まわしたり、していると思います。ダンスってそういうところからつながっているように思っていて、からだの気になるところを動かしているうちに、ここも動く、ここも動けるかも、じゃぁこうしたらどうなる?!みたいな感覚についていっているうちに、きづけばからだがいろんな動きをはじめてる。

☆後半はからだでコンタクト。

①2人組で向き合って片手で手と手を合わせる。リードする人とついていく人をきめる。まずはその場でどんなふうに動けるか、リードする人がつながっている手から動かしてみる。→少し空間も移動しながら。→役割交代→役割をなくして、リードしたり、されたり、どちらでもなくなったり

②違うパートナーで同じことをしてみる。

③半分ずつ見合う。

シンプルなワークだけど、ここでもいろんな気づきがそれぞれのパートナーとおこる。私の役割は、どこかでおこった面白い気づきを言葉にして、他の人に共有すること。手の平の接点からはじめたワークが、指や手のこうでやってみる人がいたり、2人のからだのあいだを通していく人がいたり、繊細な人がいたり、ダイナミックな人がいたり、でてきたものをみんなの選択肢として、なげかけていくうちに、きづけばいろんなダンスが生まれていて、私も見入ってしまいます。

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2日間とも、とても楽しい時間をいただきました。今回はフェスティバル講師のAdyも参加してくれていて、彼のワークショップやパフォーマンスについての考え方をいろいろ聞けました。私自身はどうなのか、これからも考えていきたいと思います。18日深夜に来日したにもかかわらず、翌日からスタジオにきてくれたAdyにも感謝の気持ちでいっぱいです。短い時間のなかで彼に気づかされたことはたくさんあって、素敵な言葉をたくさんくれたので、次の投稿でそのことを書きたいと思います。

最後に一緒におどってくれた皆さん、パフォーマンスに出演・企画のサポートをしてくれたC.I.N.Nのみんな、Ady、ゆうりくんに心より感謝いたします。
ありがとうございました!


20日のパフォーマンスをみて興味をもった参加者が、クラス終了後にゆうりくんとジャグリングボールで遊びはじめました。(笑)