ページ

心にのこる作品

昨日、久しぶりにAAPAのメンバーで会いました。
こうださんが、自分が暮らしていた仙台や被災地を訪れた時の様子をブログに書いています。是非読んでください。

最近は6月のバレエの発表会で頼まれている作品の振付を考えています。
私がバレエをはじめた教室の発表会で、
今回が最後の発表会にするつもりだと、先生にうちあけられました。
私はそのお教室からもう離れていたけれど、
そういうわけで、今教えをしている子供たちも一緒に発表会に参加することになりました。

そんな中で2曲先生から私自身に踊ってほしい曲があると渡された曲があります。

1つはバッハの無伴奏チェロ組曲第一番第一楽章
私がいただいた曲は藤原真理さんという演奏者の方で上にリンクしたYO-YO-MAの演奏とは違いますが、「この曲聞いたことある」とわかる人は多いのではないかなと思います。
先生が今回の発表会で書いている子供のための物語の中で、使いたいとお願いされました。
基地のバレエクラスにきてくれている、ダンサーの方と2人で踊ります。

もう1つはコレッリのラ・フォリアという曲。

これも私がいただいた曲と上でリンクした演奏者はちがくて、いろいろ聞いていくと、演奏者によってずいぶん印象が変わるなと思う。この曲の3分半くらいで小作品をお願いされました。
この曲は以前から先生にいつかあなたにこの曲をおどってほしいと、手渡されていた曲。
先生自身、昔何度かこの曲で作品をつくって踊っていたそう。
そんなふうに手渡された曲は特別に思う。
こちらはソロで踊ります。

最近、クラシックの曲はほとんど聞かなくなっていたけれど、久しぶりにこういう曲を聞いていると、いいなと思う。

++++++++++++

作品を考えている間に、何か自分のインスピレーションにと思い、最近図書館や本屋に時間があるときにいくようにしていた。
写真集や絵や詩や。
そういうなかで、自分に本当に心うつ作品っていう作品との出会いっていうのは、そう簡単にあるものではないのだなぁと思う。
もちろん素敵な作品はたくさんあるのだけれど。
おもわず立ち止まってしまう作品や、
何度もみてしまう作品や、
自分の胸にのこる作品と出会うということは、とても貴重なことなんですね。
だから、そんな作品は大切にしたいと思いました。
そこに、自分の創作にもヒントがあるように思います。
自分が好きなもの。ひかれるものをもう一度見つめてみたいと思う今日このごろです。

そんなことを思うと、2つすぐに頭にうかぶ作品があります。

1つは三井昌志さんの写真集「アジアの瞳」のなかの女の子の写真。
見つけたのは帰国してすぐだったから、もう4,5年前ということかぁ。
先日図書館で彼の別の写真集「美少女の輝き」というのをみつけた。これも印象的。
彼の写真はアジアを旅して、そこで出会った人の飾らない特別な一瞬をきりとったような写真。
そこにある女の子たちのそれぞれの瞳がとても鮮明に響く。
三井昌志さんのホームページはこちら。興味のあるかたは是非。

もう一つは、有名なモネの睡蓮の絵。
いつからモネの絵が好きだったのかは覚えていないけれど。
好きといっても、だからといってモネのファンかというとそんな気持ちがあるわけでもなく。
ただ、自分が好きな絵というといつもモネの睡蓮のことを思います。
ロンドンにいたとき、ナショナルギャラリーで睡蓮と橋の絵と出会ったとき、しばらくそこにたって見続けてしまった。
もう少しみていたいと思って、近くのイスにすわってぼんやりみていた。
そういうふうになることはあまりないので、やっぱり私にとってあの絵は何か特別に響くものがあるんだと思う。

自分の好きなものを振り返りながら、ただいま作品を考え中です。